前回のポストではOS X Lion Serverのインストールまでを行ってみた。
今回はLion Serverでの変更点や設定方法に触れたいと思う。
08/28追加 rootユーザとユーザ登録に若干問題?がありそうです。下記にその対策をのせました。
注:Lion Server -rootとユーザ登録の問題-
Lion ServeはSnow Leopard Serverから、いくつかの機能がなくなったり、変更になっている。無くなった機能は以下になる。
・FTP
・MySQL -PostgreSQLが代わりに実装されている。
・Tomcat
・Axis
・Mobile Access -プロファイルマネージャが新たに実装されている。
・Print Service -CUPSへ移行された。
・QuickTime Streaming Server
主だったところを列挙してみた。
FTPに関しては、サービスが殺されているだけで、サービスを立ち上げれば使うことができるらしい。
MySQLに関しては、実は機能としてはインストールされていて、
以下のBlogでフォローされている。
LionサーバーでMySQLサーバーを使用する@アールケー開発
Apple公式サポートでのフォロー
Lion Server:MySQL は付属していません
Lion Server:MySQL 用の PHP の設定
なお、PostgreSQLもServer.appや後述するサーバ管理から設定出来るわけではない。そういった点からは、MySQLが格下げされたのではなく、PostgreSQLも選択肢の一つになったという見方もあるかもしれない。ただ、おそらくあちこちで述べられている様に結構前の話になるがOracleのSun Microsystems買収に伴う、今後を睨んでの対応だと思う。
さて、セットアップされた、Lion Serverだけど、Server.appから設定するわけだが、実はServer.appから全てがセットアップ出来るわけではない。別途Server Admin Tools 10.7をインストールしないと、全ての設定が出来ない。なので、早速Server Admin Tools 10.7もダウンロードしてインストールしよう。
Server Admin Tools 10.7
Server Admin Tools 10.7をインストールすると、Snow Leopard Serverまではお馴染みのサーバ管理、ワークグループマネージャ、サーバモニタ、Xgrid Admin、システムイメージユーティリティ、Podcast Composerがインストールされる。Lion Serverから追加された、Xsan絡みのツール、Xsan Adminはユーティリティ内に既にインストールされている。
スタンドアロンサービスを中心とした主要サービスが、Server.appに、ネットワークに関係してくるようなサービスは、サーバ管理から設定することになる。
これは、Lion Serverのキャッチフレーズ「みんなのサーバ(The server for everyone.)」からもわかる様に、Lion Serverは、中小規模のユーザが使いやすい様に設計されている様だ。
もちろん、大規模レベルでも使うことはできる。
中小規模の場合、熟練したエンジニアを確保するのが難しかったりするので、少しでも簡単にサーバを使える様する必要があったのだろう。
実際、Server.appから設定できるサービスは、Snow Leopard Server時代に比べてかなり機能が限られている。つまり、GUIから設定出来る機能がかなり限られているのだ。だからといって、今まで出来ていた設定が出来なくなったわけではない。それらの、細かい設定を行いたい場合は、コマンドラインから設定せよというのが、Lion Serverの考え方のようだ。複雑な構成を組みたい人は既に熟練しているだろうから、コマンドラインで十分でしょという事か。
ユーザもServer.appから登録できるが、きめ細かく管理したいなら、ワークグループマネージャを使うしかない。
なお、Lionをクライアントに引き続きSnow Leopard Serverを管理したい場合、前述のサーバ管理を使って今まで同様管理設定出来る。つまり、同じサーバ管理を使っても、Lion ServerとSnow Leopard Serverの時とでサーバ管理から設定出来るサービスが全然異なるのだ。
この様にLion Serverは今までと違いかなり思い切った設定方法を打ち出している。
では、全く使えないのかと思ったらそんな事はない。十分活用出来る。
上記でも述べた様に、今まで同様きめ細かい設定を行いたい場合はコマンドラインから設定すればいいからだ。
LinuxやUnixに慣れたユーザなら、コマンドラインに戸惑う事も少ないだろう。
個人的には、Server.appではなく、サーバOSといえどもサーバ管理からそこそこ細かく設定出来るSnow Leopard Server時代のGUIから設定出来る作りの方が好きだけど、よりサーバを浸透させるには、あれでもまだハードルが高かったという事だろう。
同じく、10.6 Serverが、非常に使い良かったです。
10.4 Serverを買ってまで使っていたので、Mac mini Server mid2010を購入。
Web公開も、DDNS越しで、全く問題なく、サクサク使っていたのですが、LionサーバでDarwin SSがカットされ、M.Lion+Server.app では、Web公開設定を、引き継いでくれず、先日まで、自鯖公開を諦めていました。
故あって、iMac Late2009が導入されたので、いっそ、Server.appを消して、設定をクリアしてしまえ、とチャレンジ。
2度ほど、マシン起動しない、という状態になり、10.8復旧をおこない、ようやくServer.appの設定をクリア。OpenDirectoryをオンにしない、など、各所での注意を参考に、DDNSでの公開も復旧。
あまりにも久々だったので、no-ipの割引キャンペーンで、有料版へ移行してしまいましたw
これで、やっとドメインごとに、フォルダ分け管理ができるようになります。。。
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>あやつきさん
はじめまして、コメントありがとうございます。
もう2年も前になるんですね、Lionが出て。そうですね、最初は大分戸惑いました。Snow Leopardが使いやすく、Server Adminが凄い便利だったなぁと。
Lionから、サーバ系は新しいフェーズに入ったので、大分様相が変わりましたが、それでもOS Xの上で動いている事こそが、今でも使い続ける理由であり、10.9が出ても同じように10.9上で動くServerを選択すると思います。
ちなみに、うちもMac mini Server mid2010です。なかなか世の中の情報が少なめですが、がんばりましょう!
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