Steve Jobs


結果(それiPhone4Sであったか、iPhone5であったか)が何であったにせよ、一昨日10月5日朝は、新しいiPhone 4S、auの参入に湧いたAppleファンにとっては、いろいろな意味で(期待を裏切られた人にとっても)湧いた一日でした。
明けて昨日10月6日朝(米国10月5日)は、前日とは違ってAppleファンに取っては、残酷な1日となってしまいました。
多くの人がいろいろな想いを書かれていますが、いつかは来る事とはわかっていても、ここまで早くこの事実に対して自分の想い書く日が来るとは思っていなかったし、思いたくありませんでした。

CEO退任は、あまりショックではありませんでした。会長として残っているし、なんだかんだ口出ししているんだろうなと思っていたからです。口出ししていたかどうかは別としても、彼の存在がある事がAppleを彩っていたし、ファンも安心していたと思う。それに、これからAppleがどう変化していくかも楽しみだったし、Jobsがそれを見ていてどう見えるのかも楽しみだったからだ。

僕が今更書く話では無いが、数ある工業製品の中でも、Apple製品が特質なのは、どの製品にも、彼の存在が見える事だろう。工業製品は、一人が作るものでは無いので、デザイナーズブランドは別にしてその製品が誰によって作られたのかを、一般的には感じる事が無い。Apple製品だって、当然一人では無い。でも、どの製品にも彼を感じる事が出来る。CEOだったと同時に彼は製品ディレクターでもあったわけだ。

彼を知っている人は日本ではそんなに多くは無かっただろう。Macファンやガジェット好きの間では有名であってもだ。そりゃそうだ、一企業のCEOを意識する事は日本ではほとんど無いからだ。まして自分が使っている工業製品に対してなんて、もっとないだろう。
アメリカでは、大々的にニュースで取り上げられていると言う。日本でも、各局のニュース等でこの件を取り上げている。おそらくこのニュースで始めて彼を知った人も多いだろう。Apple製品を使っていても、それを誰が指揮していたとか気にした事が無い人の方が多いはずだ。ただなんとなく、Apple製品は洗練されている。そういう風に捉えていた人の方が多いでしょう。
このニュースで、彼を初めて知ったという人が多くてもおかしいとは思わない。

もし、このニュースで少しでも彼に興味を持ったら是非彼のプレゼンテーションを見て欲しい。
iTunesのここで彼の過去のプレゼンテーションを見る事が出来る。
既に発表された製品のプレゼンだけど、何度見てもその製品に対する想いだったり、彼のビジョンが何をさしていたか、今だからわかる事もあったりして実に面白い。

これからのAppleが心配か?僕は問題ないと思っている。CEOになった時にも書いたけど、Tim Cookはうまくやるだろう。
まだ、彼の魂が込められた製品は出てくる。間違いないはずだ。

そしてこれからも、リンゴマークを見る度に思い出し、彼を感じるだろう。
ありがとう、Steve Jobs。

合掌

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