Final Cut Pro X 10.1

FCPX10.1

Mac Proの発売と共にFinal Cut Pro Xも10.0.9から10.1へとバージョンアップしました。FCP11とならなかったのは、OS Xのバージョンナンバー付けと同じという事でしょうか。

ありがたい事にFCPX10.0.xユーザだった人は無償でApp Storeを経由してバージョンアップ出来ます。これまた、Mavericksが無償化されてバージョンアップ出来たのと同じ感じですね。

さて、10.1で何が変わったのか?メインはやはりMac Proを意識した設計になっているという事でしょう。とはいえ、他の機種はNGというわけではありません。いわゆる”最適化”されたという事です。
そして、ファイル構造などにも変化があるようです。
少しずつ詳細を掘り下げていければと思いますが、まずはFCPX10.1のバージョンアップ内容をマニュアルより抜粋しました(読みやすくするため一部改変しています)。

「Final Cut Pro 10.1」の新機能と機能強化

・パフォーマンスと Mac Pro に向けた最適化
・新しい Mac Pro のマルチ GPU を活用するための最適化
・HDMI および Thunderbolt 出力。最大フレームサイズ 4K(UltraHD および DCI 4K)
・再生とレンダリングのパフォーマンスの向上に加え、アプリケーションとプロジェクトをすばやく起動
・一度に多数のクリップに対して変更を加えたりキーワードを割り当てたりする際のパフォーマンスの向上
・4K プロジェクトに合わせて調整された、選りすぐりのタイトル、エフェクト、その他メディアコンテンツ

■プロジェクトおよびメディア管理の強化

・ライブラリの導入に伴うメディア管理の向上。新しい方法で、複数の イベント と複数のプロジェクト が 1 つのコンテナにまとまります
・プロジェクトのスナップショット:特定のプロジェクトの以前のバージョンにすばやく戻ることができるオンデマンドバックアップ
・「Final Cut Pro X」のライブラリの外部にメディアファイルを保存することで、さまざまな SAN の特定のフォルダにあるメディアにアクセスが可能
・MTS および M2TS ファイルを直接「Final Cut Pro」に読み込む
・使用クリップ範囲インジケータで、すでにプロジェクトで使用されているクリップを一目で確認
・「メディアの読み込み」ウインドウで iOS デバイスから写真を直接読み込む
・静止画像の縦横についてのメタデータのサポート

■再生インターフェイスの大幅な向上と強力な新しいエフェクト機能により、ワークフローが強化

・リタイミングの向上によって、今まで以上に簡単にカスタムの速度を設定できるようになりました。インターフェイスに直接フレームレートを入力できます。また、フレームを指定してジャンプカットを作成したり、置き換えとリタイミングを一度に実行したり、「タイムライン」上のクリップをリップルせずにリタイミングしたりすることができます。詳しくは、クリップのリタイミングの概要を参照してください。
・「Inertiacam」という新しい手ぶれ補正方法は、パンやズームなどカメラが移動するビデオ素材を滑らかにするために最適化されています。「三脚モード」では、三脚に固定したカメラのような効果が作成されます。
・向上したオプティカル・フロー・アルゴリズムによって、今までよりもリタイミングとフレームレートがすばやく一致するようになりました。さらに、2 つの GPU が搭載されている Mac では、両方の GPU でこのオプティカル・フロー・アルゴリズムを利用でき、GPU が 1 つの場合と比べて 2 倍以上の速さが実現されています。
・Web ビデオ、デジタルサイネージ、その他の規格外のフレームサイズ用にカスタムなプロジェクト解像度を作成できるようになりました。
・「ビューア」メニューの新コントロールによって、再生時の品質とパフォーマンスの優先順位を切り替えることができます。また、プロキシメディアと、元のメディアまたは最適化されたメディアとの切り替えもできます。
・MacBook Pro Retina ディスプレイモデルでは 2K フレームのすべての画素が表示されるようになりました。

■編集

・すべての種類のクリップでスルー編集がサポートされるようになりました。新しい「クリップを結合」コマンドを使用すると、ブレードによる「タイムライン」上のクリップの分割が解除されます。
・「タイムライン」上の マルチカムクリップ のオーディオ部分を切り離して、オーディオとビデオを別々に操作できます。また、マルチカムクリップをソースとしてビデオまたはオーディオのみをタイムラインで編集することもできます。
・J カットおよび L カットのオーディオカットをビデオから個別にブレードできます。開いたスプリット編集でオーディオをロール編集することもできるようになりました。
・「タイムライン」でクリップを選択していない場合は、この時点で再生ヘッドに、属性がインスペクタに表示されているクリップを示す白いドットが表示されます。
・トランジションと一緒にクリップを移動することがより簡単になりました。

■新しい共有オプション

・完成した 4K ビデオを YouTube に直接共有できます。
・中国のビデオ共有 Web サイトの Youku および Tudou にビデオを直接共有できます。
・共有している項目の状況についての通知を受け取ることができます。

■オーディオ

・「タイムライン」の個々のオーディオチャンネルにオーディオ・フェード・ハンドルが追加されました。

■他社製品のサポート

・開発者は共有操作をカスタマイズするための新しい API を利用できます。
・「FXPlug 3」がアップデートされ、カスタムなエフェクトインターフェイスを設計できるようになりました。
・エフェクトパラメータ、フォント、およびテキストサイズの情報が XML ファイルに保持されるようになりました。

■一般的なアプリケーション

・「ブラウザ」を隠して画面領域を広げ、大きなビデオイメージを使用してカラーグレーディングなどを効果的に実行できます。

以上です。
メジャーバージョンアップだけあって色々追加されていますね。
UI回りも大きくではないですが、バージョンアップの内容に合わせて少しだけ変化しています。

リリースノート、移行方法も、サポートに上がっています。
Final Cut Pro X:バージョン 10.1 リリースノート
Final Cut Pro X 10.1:アップデート前に重要な Final Cut Pro X 10.0.x ファイルをバックアップする方法
リリースノートにはマニュアルにはない部分にも触れています。

また、バージョンアップにあわせてサイトデザインも変更されています。最近のAppleのサイトのデザインにそった形に変更されています。
まだ、日本サイトが古いままですが、時期に入れ替わると思われます。

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