Final Cut Pro X 10.1.2になってからのメディア管理について

Final Cut Pro X 10.1.2のアップデートの一つにプロキシメディア、レンダリングファイルの置き場所が指定の場所に置けるようになりましたが、どういう事なのか少し掘り下げてみましょう。

まずFCPXはメディア、キャッシュ、バックアップという3種類に分類しています。
メディア:読み込んだファイル、プロキシファイル/最適化されたファイル、および統合されたファイル
キャッシュ:レンダリングファイル、解析ファイル、サムネールイメージ、およびオーディオ波形ファイル
バックアップ:ライブラリデータベースのバックアップ

となっています。
デフォルトの状態だと、作業しているライブラリ内に全てのファイルが置かれます。ライブラリを外部メディア(外付けストレージ等) に指定すれば、その中に全てのメディアがライブラリ内に内包されている事になります。

具体的に3カ所の置き場所を変更してみましょう。

1. 画面右にインスペクタを表示させます。
⌘ + 4で表示するか、アイコンをクリックしてインスペクタを表示してください。
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2. 対象とするライブラリを選択してください。

3. インスペクタ表示内に「ライブラリのプロパティ」が表示されます。
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4. ストレージの場所の「設定を変更」ボタンを押すと、メディア、キャッシュ、バックアップの保存場所を変更する事が出来ます。
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これによって、指定した場所にファイルが作成されます。

ただし、ライブラリ内を覗くとわかりますが、ライブラリ外に指定したにも関わらず、例えばProxy Mediaまでのフォルダ構造はライブラリ内にも作成されていますが、プロキシファイルは作成されておらず変わりに、ショートカットが作成されています。
FCPXの環境設定でオリジナルファイルをライブラリにコピーしないでそのままにする事が出来ますが、その時もショートカットが作成されます。それと同じ事ですね。FCPXは、このファイル構造を維持する事は必須の様です。
外部の場所に指定した実素材ですが、そのフォルダの中にファイルが出来るのではなく、Final Cut Proxy Media等のフォルダが出来て、その中にプロキシファイルや、レンダリングされたファイルが作成されます。

メディアファイルは読み込んだファイル (編集するオリジナルファイル) も含まれていますが、環境設定でそのままとする (素材を特定の場所に置く) オプションを選んでいるとそれが優先されます。上記で書いたように、ライブラリ内にフォルダ構造は作成され、オリジナルファイルへのショートカットが作成されます。

この3種類のファイルの置き場所ですが、各ライブラリ毎に設定されます。

ライブラリデータベースのバックアップが作成されるFinal Cut Backupsですが、これはローカルユーザのムービーフォルダにデフォルトで作成されています。

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