発売日と共に機種変したiPhone 6。感想にも書きましたが、今ひとつしっくり来ない…何がそんなにしっくり来ないのか？サイズ？どうもそれだけでは無い事が自分的に分かって来ました。

表じゃなくて裏面だった。

アンテナゲート事件が懐かしいですが、iPhone 4がメタルフレームで囲む様になってから、干渉が起きない様に、意図的にプラスチックを挟んで一つの輪にならない様にメタルフレームを囲んでいました。iPhone 5の頃も同様で、それは存在していました。iPhone 6でもやはりそれは同じ仕様で、上下にしっかり灰色(ゴールドは白の)のプラスチックが存在しています。iPhone 6ではこのプラスチックがイマイチなんです。

・太くてプラスチック感丸出し
iPhone 4〜iPhone 5sまでを比べると圧倒的に太くなっている事がわかります。さらに太くなったからだと思いますが、プラスチック感がハンパありません。それまでも、プラスチックでしたが、薄くツヤのあり細めになっていた事で上品に黒い線が入っている感じだったので素材感はありませんでした。

プラスチックの素材感が5sに比べて大きい。

・裏面が全面アルミに
そもそもがiPhone 4〜iPhone 5sまでの系譜で見ると裏面にガラスはあった事が独特の輝きを放っていたとも言えます。

・「iPhone」の文字が輝いてない
iPhone 5sを見ると「iPhone」およびそれにまつわる刻印が光沢感ある素材で書かれています。ですが、iPhone 6は実にマットです。リンゴマークは、ツヤありますが…。

カメラの出っ張りがついつい気になっていましたが、それは極一部でしかなく、本当の違和感はもっと奥に潜んでいた様です。

これを打ち消すにはケースをつけるしか無いのでしょうか？確かに純正ケース含め沢山iPhone 6も種類が用意されると思いますが(一応僕も買ってみてはいるが基本裸派)、ケースを着けない派からすれば納得は…難しいですよね。

iPhoneって、iOSの良さは当然なんですが、それと同じだけハードの完成度を求められている物で、それがiPhoneというプロダクトをより高い存在に押し上げているはずなんです。まさにAppleがハードとソフト両方をやっている事の理由ですよね。

結局のところ、カメラの出っ張りは、わかりやすい何か変な部分でそこではない部分にもっとiPhoneとしての何か違う要素が隠れていたのです。正面から見ると気になるところは少ないのですが、角のアールの具合も少し野暮ったさを感じます。iPhone 5sに比べてアール具合が気持ち少しだけ増しているのですが、それがさらに中途半端さを出してしまっているようにも思えます。

iPhoneが持つシャープさがこのアールとエッジ処理から失われた気がします。

容量が128GBになったり、sRGB対応で大きくなったディスプレイ、バッテリ容量の大型化にNFCとパーツコストが上がったであろう要素がある事はわかります。一方でAppleは粗利益が結構大きい事でも有名です。それらを維持しながら新しいパーツを組み込む必要があったと考えると、その上がったコストを下げるためのしわ寄せはどこかに出てくる物であり、それが今回こういう形で出てきてしまったのでは？と思えて来ます。

例年で考えると来年iPhone 6sは今年とほぼ同じ形でしょう。気が早いですがその先のiPhone 7で再度どうなるか？です。

徐々に慣れていくとは思いますが(そう思いたいし、早くそうなりたい)、それがどういう風に自分の中で受け入れれるのかまだよくわかりません。
今のところ世間的には大型化された事で前向きには受け入れられていますが、Appleが持つデザイン性とかにこだわり気に入って買っていた人はこれをどう受け入れていくのか？そういうこだわりは無くiPhoneを使っている人はどう感じるのか？(今のところこの手の人たちは大型化されたことを喜んで受け入れているように思える)気になるところです。