XOCNという新しいフォーマット

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4Kといえば、非圧縮RAWやDPXもしくはXAVC/XAVC-Sといったところがカメラレコーダーで記録したときのフォーマットとして主力ですが、SONYが新しい圧縮RAWフォーマット「XOCN」(Extended Original Camera Negative codec)を準備しています。
XOCNについてはこちらNew XOCN ST and LT compressed Raw codecs coming to the Sony F5/55(残念ながら英文です)に書いてありますが、要約しますと

・F5/F55用のオプションレコーダAXS-R7で記録可能。
・XOCN ST / LT 2種類のフォーマットがある。
・16bitの色深度をサポート。
・F5/F55が記録するRAWファイルに比べて30%容量が小さい(こちらも圧縮記録ではあるが)
・従来(AXS-R5)と同じ3:1圧縮があるが、新しい4:1圧縮が出てくる

こちらにも記事が出ております。
NAB 2016: No New Super35 Cameras from Sony; FS5 Firmware 2.0 Details Plus 4K and 2K Raw Update

・ProRes 4444 XQより50%小さい
・XOCN LTはXAVC Class 480と同じファイル容量(LTはSTより高い圧縮率)

ということがわかります。
SONYにもAXS-R7のプレスリリースは出ておりますが、XOCNに関しては記載がありません。なんでだろう…???

海外サイトに出ている情報(NAB2016での情報を集めた感じですが)だと、XOCNは、非圧縮RAWとXAVCの間を埋めるというか、XAVCより非圧縮に近い圧縮をしていながら、ファイル容量は小さいフォーマットのようです。

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さて、問題はこれがいつ出てくるか?プレスリリースには2016年夏となっています(唯一プレスリリースの情報が役立った…)。なので、間も無く?遅い夏なのか?わかりませんが、もう少ししたらXOCNの概要も出てくるような気がします。

そしてそうなるとFCPXは対応するのか?そこが気になるところですね。XAVCは比較的すぐにFCPXでも対応しました(書き出しには未対応)。FCPX10.2以前はSONY XAVC/XDCAM Plug-in for Apple(PDZK-LT2)をインストールすることで対応するなどもありました。FCPXも多様なフォーマットをサポートしています。おそらくSONYはもうXOCNフォーマットをノンリニアメーカーには開示していると思いますので、後はAppleが採用してくれるかどうかではないかと思います。仮にAppleが採用を決めていたとしたら、AXS-R7発売後の夏か秋(IBC?またはinterBEE?タイミング)のどこかでFCPXのマイナーアップデートが期待されます。

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