Final Cut Pro 7のタイムラインをFinal Cut Pro Xへタイムラインを移行させる

xml_fcp7_fcpx


未だFinal Cut Pro 7 (FCP7)を使っている(いいソフトですからね)というかた、また他のノンリニア編集ソフトを使っている方、iMovieを使っている、色々いるかと思います。
あらゆるソフトの共通の悩みですが、特に編集系ソフトの厄介なところは、編集ソフトを変える時、バージョンアップさせた時に過去の資産をどうするか?です。ドキュメントソフトのようになんとなく中身が見たいから開ければいい(文章が読めればいい)のでは無くて、タイムラインがちゃんと再現されるのか?という事が重要です。

これはどの編集ソフトも共通な問題です。FCP7時代にAppleはXMLフォーマットを使う事で他社ソフトとのやり取りを実現していました。スタンダードなXMLを使ってやり取りするという発想は突然出て来たものでは無く、古くはEDLを使って、リニア編集のタイミングを再現してたのを、より現代的なフォーマットに置き換えたのがXMLと言っていいと思います(EDLも未だに多く活用されていますね。XML自体は編集ソフト専用フォーマットでは無く、HTMLに代表されるW3Cに策定・勧告されている正式なフォーマットの事を指しています)。

timeline_fcpx

・・・FCPX 10.3で更に進化したタイムライン・・・

FCPXはこのXMLフォーマットを使った”.fcpxml”という拡張子のXML形式でやり取りできるようになっています。他の編集系ソフトがこのFCPXが対応しているXML形式”.fcpxml”に対応していれば相互でやり取り出来るようになります。
FCP7は、”.fcpxml”のやり取りは出来ません。FCP7は別のXML形式”.xml”でやり取りするので、”.xml”と”.fcpxml”が変換出来れば、両ソフトでやり取りが可能となります。

一般的なPhotoshopとIllustratorで違うように、”.xml”と”.fcpxml”で拡張子が違うからという問題ではありません。
XMLとは汎用的なフォーマットで使用者自身が独自のタグを定義することが出来るため、XMLの中身に関しては統一のタグがあるわけではありません。各ソフトウェアがXMLファイルの中身を見てタグを独自で解釈して自分のソフトウェア上に展開する必要があります。
なお、FCP7の”.xml”は、当時FCP7の勢力を表しているかのようにほぼ他社編集ソフトでも扱えます。

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