Appleはディスプレイをどうするのだろうか

Taken by iPhone 7

昨年AppleはひっそりとCinema Displayの販売を終了している。後継の4Kないしは5Kモニタが出てくると期待されていたが、MacBook Proと共にアナウンスがあったのはLGの5Kモニタ4Kモニタで、Appleはその開発に協力しているという内容だった(協力の詳細は不明)。

現在のAppleのラインナップを見れば、主力機はモニタが着いているiMac、MacBookを中心としたノート系で、外部モニタを必要とするMac Pro、Mac miniはAppleの中でも全体需要からすれば、わずかな数だろう。まして、プロ用途の中で使われるMac Pro、低価格を売りとしてデスクトップ機が欲しい人に用意されているMac miniの使われ方を考えると、それぞれ、特殊な個性があるので、Appleのモニタを一緒に使う人がどれくらいいるだろうか?
また、コスト競争を考えても、他社に対して強みを出せるか?と言えば、厳しいと言わざる終えないだろう。そういう事情もあって、純正モニタをやめたと考える事も出来る。もちろん、Appleブランドで揃えたいという声はあると思うが、その声の中のどれくらいの人が、Appleモニタを買ってくれるかというと…。

では、このままなのか?iMacでAppleはモニタを作れる事を実証している(だからこそCinema Display復活の声はあるのだが)。パネルというデバイスで言えばiPhone、iPad、Apple Watch、iMac、MacBook、MacBook Air、MacBook Proと多くのデバイスで必要としているだけに、Cinema Displayのパネルの価格が問題になるだろうか?(パネル供給メーカーが複数いる事は知っている) まして、5K iMacがあるだけに、同じパネルを使えばそもそものパネルの価格は抑える事が出来るだろう。となると、問題はパネルではなく製造コストという事だろうか?内部パーツを共有出来る部分はあったとしても、アルミの削り出しなどは共有出来ないので、製造コストの問題は残る。

それらの問題がある事は、確かだと思うが、一つ不思議な現象が起きている。

Apple Storeには、売っていないものは置かない。所が、Apple Ginzaに行くと、Mac Pro、Mac mini に着いているモニタはCinema Displayなのである(トップ写真)。Apple自身がAppleブランドで揃える事の意味を飾っている。既に出荷が始まっているLGのモニタを置く事は出来ただろう。なのに、もう買えないCinema Displayである。ちょっと奇妙でもある。
高くてもAppleマークがついたディスプレイが欲しいという声を探しているのだろうか?それとも単に展示場の見栄えの問題か?

個人的には他社と比較して競争力のある価格のAppleマークがついたモニタが出て欲しいというのが本音である。

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