電波の無い所でも大丈夫

いままでCalDAV、CardDAVは、WebDAVから派生した、プロトコルだと書いてきました。
WebDAVを少しご存知だったり、利用した事がある人であれば、サーバにデータを見に行くので、電波(or Wi-Fi)がない所はダメなのでは?と思われるかもしれません。
CalDAV、CardDAVは、その心配はありません。
CalDAV、CardDAVはそのコピーが、手元のデバイスに保存されるので電波が無くても、デバイス上に登録された情報を見る事が出来るのです。もう少し具体的に言いますと、カレンダープロトコルであるCalDAVの場合、各イベント毎にxxx.icsというファイルが実は作成されています。
この作成されたxxx.icsと更新情報をやり取りしているので、それがデバイス上にも保存されるのです。電波が無い所で予定が変更されたり、削除した場合は、そのxxx.icsの情報を電波が入った所でサーバに渡すので、そこでサーバ側の情報が新しくなります。
xxx.icsは、小さなテキストファイルなので、情報の更新にそんなに多くの時間を必要としません。

Exchange同様、ローカルデバイスにファイルが保存されているので、地下鉄に入っている時や、Softbankの電波が・・・、iPod touchを活用していて等の場合でも、カレンダー、アドレス帳の内容は確認する事も編集することも出来るので便利なのです。

そして、それがまたすぐ同期出来て、他のデバイスや共有している人と情報を最新に保てる。OTAだからこそ出来る便利な同期手段なのです。

CalDAVクライアント

前回は、クラウド上にあるサービスについて書いた。
今回は、それを使うためのクライアントソフトについて。ブラウザを通して、カレンダーを利用することも出来るけど、やっぱりクライアントアプリの使い勝手は便利な面もあるので、捨てがたい。

CalDAVが扱えるクライアントアプリとして代表的なのは、Apple iCal。Mac OS Xに標準でついているカレンダーソフトだ。環境設定から簡単にサーバを設定出来るだろう。同じくApple iPhoneのカレンダー。iOS 3.0からCalDAVがサポートされるようになっている。デスクトップはiCalで、携帯はiPhoneからとクラウドを通して、適時スケジュールを管理して同期が取られていくので、便利だろう。僕もこの方法を使っている。
この場合、自宅、会社、iPhoneとそれぞれにカレンダーサーバのアドレスを登録してあるので、どこでスケジュールに追加、削除や確認を行っても、同期が取れていればカレンダーの管理が行えるから大変便利で重宝している。
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