ThunderbirdでCardDAV

以前の投稿でThunderbirdを使ったときに、CardDAVをどうするか?でSOGo Connectorがうまく動作しなかった事を書いたが、再度接続を見直した結果、CardDAVを読み込む事が出来た。
こちらより、DOWNLOADSに行ってFrontendsのSOGo Connector Thunderbird extensionをダウンロードする。
Thunderbirdから他のExtension同様に先ほどダウンロードしたSOGo Connector Thunderbird extensionをインストールする。

アドレス帳を開いてファイル > 新規作成 > Remote Address Bookから新しいアドレス帳を登録する。
Nameには、アドレス帳の任意の名前をつけて、URLのところを気をつける。
CardDAVに対応しているyahooの場合、URLに「https://carddav.address.yahoo.com:443」を入れる。
他のCardDAVサーバを使っている場合、CardDAVファイルが置いてあるアドレス帳のディレクトリの位置までURLを入力する。
Read Onlyのチェックを外しておくと、Thunderbirdのアドレス帳上でもアドレス帳を管理編集する事が出来るので、チェックは外した方がよい。

これによって、ThunderbirdからCardDAVサーバにアクセス出来て編集出来る様になる。
Mac OS X 10.5 Leopardを使っている人にとっては、アドレスブックが、CardDAVには対応していないので、まだ、10.5を使っている(or PowerPC Macだよって人)けどCardDAV使いたいって人には、Thunderbird + SOGo connenctorでCardDAVが使える。ただし、OS X標準のMailを使っている場合は、Thunderbirdのアドレス帳とは連携出来ないので、残念ながらThunderbirdに乗り換えるしか無い。しかし、その問題をクリア出来るならCardDAVは便利に使えるだろう。

iPhoneの方は、CardDAVによる管理に切り替えているので、標準のアドレスブックと連携する必要は無いため、連携出来ない事はiPhoneを使う上では問題にならないだろう。

電波の無い所でも大丈夫

いままでCalDAV、CardDAVは、WebDAVから派生した、プロトコルだと書いてきました。
WebDAVを少しご存知だったり、利用した事がある人であれば、サーバにデータを見に行くので、電波(or Wi-Fi)がない所はダメなのでは?と思われるかもしれません。
CalDAV、CardDAVは、その心配はありません。
CalDAV、CardDAVはそのコピーが、手元のデバイスに保存されるので電波が無くても、デバイス上に登録された情報を見る事が出来るのです。もう少し具体的に言いますと、カレンダープロトコルであるCalDAVの場合、各イベント毎にxxx.icsというファイルが実は作成されています。
この作成されたxxx.icsと更新情報をやり取りしているので、それがデバイス上にも保存されるのです。電波が無い所で予定が変更されたり、削除した場合は、そのxxx.icsの情報を電波が入った所でサーバに渡すので、そこでサーバ側の情報が新しくなります。
xxx.icsは、小さなテキストファイルなので、情報の更新にそんなに多くの時間を必要としません。

Exchange同様、ローカルデバイスにファイルが保存されているので、地下鉄に入っている時や、Softbankの電波が・・・、iPod touchを活用していて等の場合でも、カレンダー、アドレス帳の内容は確認する事も編集することも出来るので便利なのです。

そして、それがまたすぐ同期出来て、他のデバイスや共有している人と情報を最新に保てる。OTAだからこそ出来る便利な同期手段なのです。

CardDAVサービス・クライアント

CardDAVは、WebDAVを拡張した形式のフォーマットで、CalDAVがスケジュールのやり取りを行う形式に対して、CardDAVは、CardDAVをサポートしているアドレス帳サーバと情報をやり取りする形式だ。
つまり、アドレス帳のデータは、iOSデバイスにも同期されiOSデバイス上にも存在している事になるのだが、主としてはアドレスサーバ上が基本の場所として管理される。
これらのメリットは、CalDAVについて言ってきた事と同じだ。iOS 3でCalDAVが先にサポートされ、利用していた頃、カレンダーはサーバを通して同期出来るからどこでも状況を確認出来て便利と思っていたけど、アドレス帳に関しては、個別に管理するしかなかった(Exchengeは使わない)ので、CardDAVがiOSでサポートされるアナウンスが出た時は、密かに大きく期待していた機能だった。
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CalDAVサービス

前回は、CalDAVのメリットについて書いてみた。
少し細くで、Exchangeでも出来るじゃんという話はあると思うけど、以下の点でExchangeである必要は必ずしも無いと思っている。
・適時通信されているからバッテリーの消費が多い。
・Exchangeのライセンス料
以上の点が気になる。
無料でサービスされているExchangeのサービスもあるから、個人で使うという事であれば、ライセンス料は独自サーバをたてようとしない限り、Exchangeも一つの選択かもしれないが、ここはCalDAVで行う。
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スケジュールの同期はCalDAVで

OTAによる便利さを書いて行くつもりが、少し間が開いてしまいました。
前回は、メールについて。
今回は、カレンダーについて。

スケジュール管理に色々なカレンダーアプリを使っている人は多いと思うけど、僕は、iOSに標準でついているカレンダーを使っています。
さて、その話の前に少し古い話を。
もともと、スケジュールは手帳でというよりは、PDA(Palm)で行っていました。紙も使った事ありますが、どうにも性に合わなくてPDAがなんだかんだ長続き出来るスケジューラーでした。
Palmは、母艦であるマシンにiTunesの様な同期させるためのソフトをインストールします(Palm Desktop)。これで、カレンダーとかを同期させるんだけど、同期がめんどくさい。いちいちソフト立ち上げて、都度同期させてというのは、ちょっと時間がない時とかがなかなかしんどい。それによって、母艦とPDAとの差が広がって、あるとき母艦側で確認しようとしたら、何もデータが追加されていない状態で、状況把握が出来ず・・・なんて事がありました。
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OTAによるメール

前回はOTAによるデータのやり取りが出来るといかに便利か?を記載した。
今回は具体的にOTAするためのサービスを考える。

まずは、メール。
基本的な考え方として、デスクトップのメールが、常に母艦というか全ての状況が整理されている事とする。
IMAP / Exchangeに対応したメールサービスを探してみる。
iPhone / iPad3Gの契約で貰えるSoftbankのメールは、IMAP対応をしている。デスクトップ側のメーラにSoftbankのアカウントを設定すれば即利用可能だ。
とは言え、Softbankのアドレスはあくまでプライベート用。仕事でも使いたいけどアドレスは別のがいいという人には、フリーで用意されているメールがある。
iPhone登場時より、米国のYahooのメール([email protected]になる)は、Exchange対応を果たしていた事もあり、重宝していた人もいるだろう。僕自身もiPhone 3Gを使いはじめてから利用している。
他にもGoogleのgmail、そしてExchangeといえば本家Microsoftのhotmailも最近Exchangeに対応した。Exchangeならどれでもいいのか?というと、そんな事はない。受信タイミングは、サービス毎にやや異なるし、フィルタリングの設定の違いから、迷惑メールと判定される量が変わってくる。好みでどれでもいいと思うけど、そうは言っても、色々あるだろうから、今使っているものがあればまずは、それを設定すれば良いのではないだろうか?
僕の場合、会社のアドレスを2つ持っている事もあっって一つはYahoo.com、もう一つはhotmail.co.jpと2つ使っている。ただ、どちらも受信用のアカウントとして使っているだけで、送信用では使っていない。送信する時は、会社のアドレスを使って送る様にしている。
単純に会社のアドレスがPOPにした対応しておらず、POPだといつ受信しているかは、分からないからだ。そして、iOS4から複数のExchangeアカウントに対応した事も大きい。iOS3までは、設定出来るけど基本一つのExchangeアカウントにしか対応していなかった。
ちなみに僕は、会社のアドレスに色々迷惑メールが飛んでくるのでまずは、gmailに転送してgmailのフィルタリングを通った物をyahooのアカウントに転送している。これで、ほとんど迷惑メールが無い状態でiPhoneで受信出来る。送信する際は、会社のSMTPサーバを通して送ればいい。その際、Ccで自分にも送る様にしておけば、デスクトップ側でも受信した時、iPhoneで送った内容も受信出来るので、メールのやり取りがごちゃつく事が無くなる。デスクトップのメーラにはCCに自分が入っていた場合は、送信済みBoxに行く様にしておく事も忘れずに。
もし、iPhone側もデスクトップと同じ状況を構築したい場合、デスクトップ側で送信する際に、iPhoneで使っているメール(今回で言えばyahoo)に向かってBccで送ればよい。自分のアカウントが登録されていないメールが来た時は送信フォルダに行く様に設定しておけばいいのだ(ただし他人が、会社のアドレスにBccで送って来た分も、送信フォルダに入ってしまうので、多少注意は必要だが)。

この様に、無料で取得出来るアカウントをうまく使えば、メール環境は、見た目上同期されている様にする事が出来る。

今回はメールについて、記した。次回はカレンダーに関して記述したいと思う。

OTAこそiPhone、iPadの力を引き出す


iPhone OS2のころは、データのやりとりと言えば基本的にはiTunesで行うのが基本だった。
次第に、gmail、MobileMe、Exchange等3G/Wi-Fiを通してサーバにあるデータとのやり取り(OTA / Over The Network)により情報を更新することがiOSの強みじゃないかと感じてきた。

人によって色々なデータをやり取りしていると思うけど、個人的にOTAを通してやり取りしている事を記載する。
iPhoneは、ご存知の通り基本的にアプリを通して外部にファイルを出力する事は出来ない。ところが、特定のフォーマットを通して外部とデータをやり取り出来る。
例えばCaldav。これは、カレンダーのデータをCaldav形式をサーポートする外部のファイルサーバとデータを保存出来る。例えばGoogle Calendarとの連携。Caldav形式をサポートするPC / Macのソフトからもこのカレンダーサーバを見れる様にすれば、iOS側で更新したデータはデスクトップ上にも反映され、iTunesを通さずとも、同じ情報状態を作る事が出来る。これによって万が一iOSデバイス(つまりiPhone / iPad / iPod touch)を無くしても(壊しても)直前までiOSデバイスで入力していた状態は、サーバ上に保持されている。

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