Final Cut Pro X 10.2.2 / Motion 5.2.2 / Compressor 4.2.1 / Pro Video Formata 2.0.2

FCPX10_2_2


相変わらず特に前触れもなく突然アップデートが出てきましたが、間も無く開催されるIBCを意識してのこのタイミングでのアップデートだったのではないかと思われます。
今回のアップデート内容は以下の通りです。

Final Cut Pro X 10.2.2

  • 最大4Kの解像度に対応したSony XAVC-L、Panasonic AVC-Intra 4:4:4のネイティブサポート
  • Canon プラグインを使って Canon XF-AVC 8-bit ビデオファイルの読み込み
  • インターレース H.264ファイルの書き出し
  • アセットシステムはFinal Cut Proでライブラリのバックアップをする事が出来るようになった
  • 3Dテキスト付き反射素材を使用するときに発生するレンダリングエラーを解決
  • 3Dテキスト上の素材を公開されたパラメータと交換するときの安定性を向上
  • テキストスタイルを読み込むときのパフォーマンスを向上
  • テキスト・レイアウト・パラメータが公開されたMotionタイトルテンプレートを正しく書き出すことが可能に
  • レンダリング時に3Dテキストが暗くなる問題を解決
  • アニメーションエフェクトのタイミングが変わってしまう問題を修正

Motion 5.2.2

  • 3Dテキスト付き反射素材を使用するときに発生するレンダリングエラーを解決
  • 3Dテキスト上の素材を公開されたパラメータと交換するときの安定性を向上
  • テキストスタイルを読み込むときのパフォーマンスを向上
  • テキスト・レイアウト・パラメータが公開されたMotionタイトルテンプレートを正しく書き出すことが可能に
  • レンダリング時に3Dテキストが暗くなる問題を解決

Compressor 4.2.1

  • ユーザアカウントを別のシステムに移行した後に発生するクラッシュを解決
  • H.264書き出しでIフレーム配置用マーカーを使用する機能の復活
  • インターレースH.264ファイルの書き出し
  • クローズドキャプション/字幕とオーディオ/ビデオの同期を改善

新しいフォーマットへの対応とバグフィックスが中心のアップデートでした。
特に日本語でのマニュアルによるフォローは今の所無いようです。
ヘルプからのマニュアルにも表示がありません。
ヘルプ > Final Cut Pro Xの新機能 からは、新機能の紹介が出てきます (が、App Storeに表示されている内容よりMotionに絡む部分が抜けている。また、MotionとCompressorに至っては、ヘルプから表示できる新機能は、前のバージョンのままである)。

Pro Video Formata 2.0.2についても、具体的なアップデート内容が2.0.1の時の表記と変わらず、わからない。が、FCPX10.2.2のアップデート内容から察すると、Sony XAVC-L、Panasonic AVC-Intra 4:4:4に対するアップデートがPro Video Formata 2.0.2に盛り込まれているのでは無いか?と推測される。

余談ですが、App Storeに出ているアップデート内容が、スペイン語だかフランス語だかなんだかで表示されているのはどうにかならないんでしょうか? 笑

iMovieとAVCHDファイル、iMovieで読み込んだ素材について

OS X版iMovieでは、Final Cut Pro X同様にAVCHDファイルを読み込むことが出来ます。
FCPXでのAVCHDの取り扱いについては以前記事にしており(Final Cut Pro XでAVCHDネイティブ編集)、FCPX10.2でも取り扱い方については同じ仕様のようです。

iMovie(10.0.7)ではどうなのか?調べてみました。
するとiMovieもFCPXとほぼ同じ仕様のようです。

1.
iMovieのメニュー ファイル>メディアを読み込む… を選ぶと「読み込むウィンドウ」が開きファイルを読み込みます。

AVCHDファイルが格納されているフォルダは、デスクトップやSDカードなどにある必要があります。独自の深いフォルダ階層に置いてあると読みに行けないようです。

この場合は、iMovieで作業している [ライブラリ]/[イベント名]/Original Media にH.264のmovとして素材がコピーされます。

2.
AVCHD形式で記録されているパッケージを開きmtsファイルを直接iMovie上のイベントにドラッグ&ドロップする。
これだと、mtsファイルとして、ライブラリ内にコピーされます。

いずれの方式でもすぐに編集作業は開始できます。

2の方式はmtsファイル(AVCHD)を直接編集する事になります。直接編集と言っても、iMovieもFCPX同様、オリジナルファイルには手を加えない非破壊編集です。

iMovieが対応しているAVCHDカメラはここのリストをご覧下さい。

iMovieでサポートされているカメラ

FCPXと違う所は、必ず読み込んだ素材が [ライブラリ]/[イベント名]/Original Media にコピーされる事です。FCPXの様に、オリジナルデータはiMovieのライブラリとは別の場所にあり、エイリアスを作る形で読み込む方法は無い様です。この読み込む素材は、AVCHDファイルに限らず、写真や音楽データなどすべての素材が Original Media フォルダ内にコピーされます。

コンシューマー向けソフトなので、その辺は細かく作り込まないで、わかりやすい仕様にしているんだと思います。基本的なファイルの扱い方はFCPXもiMovieも同じであるという事がよくわかりました。

Final Cut Pro Xが扱えるMXFについて

fcpx_mxf_2

先日のPro Video Formats 2.0によって、MXFが使えるようになったFCPX。FCPXとしてMXFバージョンアップをしたのではなく、Pro Video CodecとしてMXF対応をしたことで、OS XレベルでMXF対応をしたことになります。凄いことですね…。

さて、そんなMXFですが、そもそもMXFはメタデータを梱包するために産まれた規格で主に放送業界を中心に活用されだしているフォーマットです。なので、MXFという実態があるというよりは、メタデータと映像データの実態がラッピングされたフォーマットです。

MXFの使用方法についてはAppleのサイトにヘルプが出ています (日本語です!)。
Final Cut Pro X、Motion、Compressor での Pro Video Formats 2.0 および MXF の使用方法

で、その映像データの部分ですが、XDCAMだったりAVC-Intraと幾つかのフォーマットがあります。QuickTimeファイルで言う所のコーデックだと思ってもらってもいいかもしれません。
Pro Video Formats 2.0によって対応したFCPXがプリセットとして使えるMXFファイルの種類は下記になります。

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Final Cut Pro XでAVCHDネイティブ編集

fcpx_avchd

Final Cut ProはAVCHDがネイティブ編集出来ないなんて声がある様ですが、そんな事はありません。FCPXはAVCHDネイティブ編集可能です。FCP7の時は確かに出来ませんでしたが、FCPXでは変わっています。

FCP7の時はQuickTimeに変換して読んでいたのですが、それが煩わしく即編集したいからこそ、AVCHDネイティブ編集がいいと言う声は理解出来ます。スピード感優先でとにかく編集作業をと言う声はあるでしょうし、FCPXはちゃんと応えてくれます。ご安心下さい。

FCPXでAVCHDを編集するには二つの方法が存在しています。

1.
Final Cut Pro Xの ファイル>読み込む>メディア からファイルを読み込む。
この場合は、ライブラリ内にH.264のmovとして素材がコピーされます。

2.
AVCHD形式で記録されているパッケージを開きmtsファイルを直接FCPX上のイベントにドラッグ&ドロップする。
これだと、mtsファイルの場所はそのままで、ライブラリ内はショートカットが貼られた形になります。

いずれの方式でもすぐに編集作業は開始できます。

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iMovie 10.0.6でProRes書き出し

OS X Yosemite対応のiMovie10.0.6からProRes書き出しに対応した、iMovie。
iMovieがProRes対応するとは正直予想外でした。ProResはFCPXだったんじゃないの?と。確かに、どうもベースとなるエンジンはiMovieもFCPXも共通っぽいとは思っていたけど…。
そこで、少し時間が経ちましたが、iMovieのProResについて確認してみました。

その前にProResっ何?って方に。
ProResは名前の通りAppleがプロ向けに作ったQuickTimeのコーデックです。適度に圧縮かけていながら、CPUに大きな負担をかけずに非常に絵が綺麗なのが特徴です。コーデックと言うとH.264が有名ですが、ProResの方が全然綺麗です(その代わりHDDの容量を喰います)。
ProResには、幾つかファミリーがあり、詳細はこちらのAppleのページをご覧下さい。
また、英語ですが、ドキュメントも用意されています

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Apple Store, Omotesando before Open

先日Apple Store 表参道が姿を現しましたが、シートに覆われた姿を見せただけでした。月曜深夜にそのシートが剥がされて、いよいよ店内がお披露目された状態になり、各所で取り上げられ始めていると思います。かくいう僕もいても立ってもいられず、再度表参道に足を運びました。お約束の様に外観を撮影していた時に、折角だからムービーで撮った方がより雰囲気が伝わるかなと思って、急遽iPhone 5sでムービーも撮り始めました。何度もあちこちから撮っていたから変な人がいるって思われたかな?そんな中撮っていたら、歩く人が足を止めてStoreを撮る、撮る、撮る。それだけ、Apple Store, Omotesandoへの注目度がよくわかるし、色々な声が聞こえていました。そんな気分をまとめてみました。

Apple Store, Omotesando before Grand Open. from Kentaro on Vimeo.

予想通り地下へと行く階段が用意されているのもわかりました。完全にここ最近のApple Storeのデザインの流れを組むお店である事がわかりました。高い天井が特徴的で、日中は大きなガラスから光が沢山入ってくるのでしょう。

いよいよ、今週金曜日と迫って来た開店。表参道という、銀座同様ハイブランドが連なる街でApple Store 表参道はどういう存在感を出して行くのか大変興味深いですね。

Apple Store, Omotesando before Grand Open
Taken by iPhone 5s
Apple Store, Omotesando before Grand Open
Taken by iPhone 5s
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Apple ProRes の使用が承認されている製品

prores

ProResに対応しているハードウェア、ソフトウェアが沢山ありますが、それらがAppleからオーソライズされた製品かどうかが気になる事がありませんか?
そんな方のためにAppleが「Apple ProRes の使用が承認されている製品」というページを作ってリスト化しています。

こんなProRes対応製品があったんだと知るきっかけにもなると思われるリストです。