OS X ServerマシンをEl Capitanへアップグレード

Sumidaku Tokyo, Japan

今まではOSのアップデートに合わせて、Sever.appもバージョンアップしていましたが、今回はYosemite、El Capitan両対応になったので、先行してiOS9リリース時にServer.appだけバージョンアップしていました。

そこで今日OSをYosemiteからEl Capitanにアップデートさせました。

クライアントは、毎回OSをクリーンインストールしていますが、サーバは、App Storeからのアップデートにしています。App Store越しに、ダウンロードしてアップデートしたのですが、再表示されるまでが長い…1時間くらい待ったでしょうか。我が家は静的IPで運用しているのが原因か?DHCP環境下じゃないとダメ?(Appleだからそういうコンシューマー向けの謎仕様の可能性もゼロじゃ無い…)とか思いながら、リモート越しからは状況が見えないので、ジッと不安な気持ちを抑えて我慢して待ちます。時々pingコマンドを送ってみても、反応がありません。それでも頑張って待っていると、やっと応答がありました!長い、長いっ、随分と待ちました…。

Sumidaku Tokyo, Japan

繋がる様になってからも、更に時間がかかります。無事、ログイン出来たら、Server.appを立ちあげましょう。Server.appをver.4からver.5にした時と同様に、webサービスのアップデートに時間がかかります。これも、再びジッと我慢して待ちます。1時間はいかないくらいです。一度立ち上がれば、最適化が終わっているので、次回からはすんなりと立ち上がります。

無事、Yosemite + Server.app(5.0.4)から、El Capitan + Server.app(5.0.4)になりました。
ポイントは、じっくり「我慢して待つこと」です。

All shots by FUJIFILM XQ1

OS X Server 5登場

スクリーンショット 2015-09-23 0.26.10
server

先週金曜日に突如リリースされたOS X Server 5.0.3。初リリースなのにもう、5.0.3なの?というツッコミもありますが、このタイミングでのリリースは、iOS9を見越してのということでしょうね。そして、数日おいた22日には、早くもマイナーアップデートの5.0.4が登場。何かしらの致命的なバグでも出ていたんでしょうか。

今回からYosemite、El Capitan両方で動く仕様になっています。
これは、初の両バージョンにまたがる仕様ですね。
さらに、Yosemite用として買ったOS X Server 4(最終リリース4.1.5)から、5.0.3へは無償でアップデート出来ます。これまでOS Xのバージョンが上がる度に買っていたOS X Serverでしたが、遂にアップデート対象となりました (Final Cut Pro Xと同じ)。まだな人は、App Storeを立ち上げてアップデートを確認してみてください。

ということで、早速OS X Server 5.0.3(その後5.0.4へ)にアップデートしました。

続きを読む

OS X Server 10.10 受信メールの容量サイズ制限の設定

server

Server.appとしてではなく、Mac OS X ServerとしてサーバOSが提供されていた頃は、サーバ管理からは色々細かく設定できる項目がありました。
今回の受信メールの容量サイズも簡単に値を変える事が出来ましたが、Server.appにはその項目がありません。
ですが、ターミナル.appを使ってコマンドserveradminを使えば、以前同様設定変更可能です。

デフォルトは10MBに設定されています。

現在のメールの設定を確認するのが下記コマンドです。

$ sudo serveradmin settings mail

Server.appだけでは見えない設定項目がたくさん出てきます。
その中の


mail:postfix:message_size_limit_enable = yes
mail:postfix:message_size_limite = 10485760

がメッセージサイズを設定している項目です。

●メッセージサイズ有効無効の設定

$ sudo serveradmin settings mail:postfix:message_size_limit_enable = yes

メッセージサイズの制限を設定しています。
無効にしたい時は「no」を、有効にしたい時は「yes」にします。

●メッセージサイズ制限の設定

$ sudo serveradmin settings mail:postfix;message_size_limite = 10485760

メッセージサイズを変えたい時のコマンドです。
メッセージサイズはバイト単位で設定する必要があります。
設定したいMBに1048576をかけた数字を入力します。

設定後は念のためメールサービスを再起動しておきましょう(変更する事で自動的にサービスが再起動しているようですが)。

$ sudo serveradmin stop mail
$ sudo serveradmin start mail

Appleのサポートサイトにも同じ情報が出ています。
OS X Server:メールサービスのメッセージサイズ制限の調整

OS X Yosemite でIPv6をOFFにする

ipv6off

その昔(と言ってもMountain Lionまでだったかな)では、IPv6はシステム環境設定のネットワーク内でGUIで「切」にする事ができました。
Mavericks(からだったと思いますが)から、GUI上でOFFにする事ができなくなりまして。
(極端な攻めですよ、Appleさん)
現実的にはまだまだIPv6を使う場面は少なく、ネットワークの安定性を考えると出来ればIPv6はオフにして運用したいところ。

そこで、Yosemite (Mavericksも) では、ターミナルを使ってIPv6をオフにします。

1. オフにしたいネットワークインターフェース名を確認


$ networksetup -listnetworkserviceorder
An asterisk (*) denotes that a network service is disabled.
(1) Bluetooth DUN
(Hardware Port: Bluetooth DUN, Device: Bluetooth-Modem)

(2) Ethernet
(Hardware Port: Ethernet, Device: en0)

(*) FireWire
(Hardware Port: FireWire, Device: fw0)

(3) Wi-Fi
(Hardware Port: Wi-Fi, Device: en1)

(*) Bluetooth PAN
(Hardware Port: Bluetooth PAN, Device: en2)

2. オフにしたいネットワークインターフェース名(例えばEthernet)をつけて

$ sudo networksetup -setv6off Ethernet

(Thunderbolt Ethernet等スペースが入る名前の場合は、「”」で前後を囲んで上げてください)

以上です。
システム環境設定のオフにしたネットワークの詳細を見えるとIPv6の部分が「切」になっていると思います。

お使いのルータがネットにIPv6で接続していないのであれば、不要なものなのでオフにする方が無駄なものを動かさないのでオススメです。
クライアントマシンだけでなく、サーバ側もIPv6が不要であればやはり実行するのをオススメします。

OS X Yosemiteで展開するNTPサーバ

osx_watch

Mountain Lion Server以降GUI上(Server.appやServer admin tools) でNTPサービスを設定出来なくなったわけだが、ターミナルを使うことで設定は出来るようになっている。

# vi /etc/hostconfig.personal
TIMESYNC=-YES- #起動時に時刻を合わせる
TIMESERV=-YES- #自分で記述する

# vi /etc/ntp-restrict.conf
下記を挿入してください。
restrict 192.168.x.0 mask 255.255.255.0 nomodify notrap
(IPアドレスはお使いの環境に合わせて書き換えてください。)

サーバを再起動します。
# reboot

以上で設定は完了です。
他のマシンの「システム環境設定 > 日付と時刻 > 日付と時刻を自動的に設定」にチェックを入れて、サーバのアドレスを入力しましょう。
すると、サーバと時刻の同期が取れて同じ時刻タイミングになるよう同期されます。

⚫︎ちゃんと同期しているか確認したい
クライアントマシンからターミナルを立ち上げて


$ ntpq -p サーバのIPアドレス
remote refid st t when poll reach delay offset jitter
==============================================================================
*time.apple.com .GPSs. 1 u 374 512 377 82.787 3.359 2.255

という様な返り方をします。

同期直後はreachの値が小さいはずです。

時間が経つにつれて1,3,7,17,37,77,177,377となります(最大値は377)。

同期されていないときは

$ ntpq -p サーバのIPアドレス
***Request timed out

と返ってきます。

⚫︎インターネットに接続していないサーバをNTPサーバにしたい
インターネットにつながっているサーバなら、「Apple アメリカ合衆国 (time.apple.com)」が選べますが、これらのサーバに繋げれる場所にいない場合 (つまりネットに繋がっていない)、自分で自分に同期をかけることで動くようです。
アドレスのところに、「127.127.1.0」と入れて下さい。
注:「127.127.1.0」は、NTP独自の表現で内臓時刻に同期することを意味します。

しばらくしたらntpq -pで問い合わせると、同期結果が返ってくるはずです。

⚫︎クライアントマシンはいつ同期するの?
クライアントマシンが同期するタイミングがどこか?はわかりにくいのですが、明示的に同期させたい場合どうやら以下の方法がタイミングのようです。
・起動時、NTPサーバに同期をかけに行く。
・「システム環境設定 > 日付と時刻」を開いたタイミング

どうもこの二つのようです。


$ ntpq -p サーバのIPアドレス

で返事あるのに、同期しないというときは、上記二つのどちらかを試してみて下さい。

Mac mini serverの基本構築 (Server.app 4.0 / 10.10 Yosemite編)

先日のiPad Air 2が発表されたイベントで一緒にアナウンスされたYosemite。合わせてServer.app 4.0もリリースされ、Mac miniもリニューアルされたのですが、それまであったMac mini serverモデルはラインナップから消えることとなりました。まぁ、サーバモデルと言ったって、Server.appがデフォルトで着いているかどうかの差でしかなかったので、必要な人はAppStoreから買ってくださいという事でしょうか。

当ブログでは過去にLion Server(Server.app 1.0)、Mountain Lion Server(Server.app 2.0)、Mavericks Server(Server.app 3.0)を使う上でのOS Xの基本構築を過去に上げてきましたが、Yosemite版となるServer.app 4.0を使うにあたってのOS X Yosemiteの基本設定をまとめてみました。

ハードウェアとしてはMac miniをサーバにする設定方法になっています。が、XserveやMac Proでもほぼ同様の設定で出来ます。クライアント機として使う設定ではないので、注意して下さい。

続きを読む

OS X bash Update 1.0

bashupd

UNIX ShellのBash虚弱性が発表されてから数日、Appleは OS Xユーザがその虚弱性をつれる事はほとんどないと言い切っていましたが、先日AppleからもOS X向けのbashアップデートがリリースされました。

特に、OS Xを公開サーバとして運用している人はアップデートしておきましょう。
システム条件がMavericks 10.9.5以降となっていますので、それ以前の方はまずはMavericks 10.9.5にした上で、このアップデートを適用となります。