Mac mini serverの基本構築 (Mavericks編)

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Lion ServerMountain Lion Serverの基本構築を過去に上げてきましたが、Mavericks版となるMac mini Server (OS X Server 3.0) の基本構築をまとめてみました。Mountain Lion Server(OS X Server 2) の時は差分をまとめる形でしたが、今回は、重複しているであろう部分も含めてまとめ直しました。
あくまでも、Mac mini Serverとしての使い方を対象とした設定でクライアント機として使う設定ではありません。
Mavericksのインストールについてはこちらをご覧ください。
また、ネットワークの設定に関しては基本的な設定が出来ることとします。

1. リモートデスクトップの機能を有効にする

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形はクライアントマシンですが、サーバとして使うので常時モニタを繋げる必要はありません。とはいえ、外部入力モニタを持っていない場合(ノート型しか持っていない、古いiMacを使っているなど)でも設定する方法はあります。では、購入直後をどうすればいいのか?

買ってきたばかりのマシンはDHCPが有効になっています。ご自宅の環境が静的IPで使っているなら、一度DHCPにして、サーバ機と同じネットワーク環境下に入れてください。そうすると、同じネットワーク上にサーバ機が見えてきます。画面共有ボタンが出ているので、それをクリックしユーザ名を空欄で、パスワードにシリアル番号を入力するとサーバ機の中が(向こうのデスクトップが)見えます。
その後、必要に応じてMac mini Serverを静的IPで使うならネットワークを設定し、「適用」するとリモートの画面から見えなくなりますが、クライアント機をDHCPから同じセグメント内に戻して再度つなぎ直せば、見えるようになっているかと思います。

設定さえ出来れば、必要な時にリモート越しに覗けばいいだけです。

詳しくはAppleのサポートページ “OS X Server:リモートサーバを設定する” に詳細が出ているのでご覧下さい。

Apple Remote Desktopを持っていなくても、”リモートマネジメント / 画面共有” を使ってアクセス出来るので心配いりません。
システム環境設定 > 共有 > リモートマネージメント
のチェックボックスをチェックして下さい。
リモートでアクセス出来るユーザも限定しましょう。
次のユーザのみ」の「+」ボタンから利用出来るユーザを登録します。
ユーザがコントロール出来る内容も制御出来るので、オプションから必要な項目をチェックします。この時、”制御” にチェックを入れないとリモート越しに操作出来なくなりますので、最低限 ”制御” はチェックを入れましょう。
Windows、Linuxからアクセスしたい場合、「コンピュータ設定…」からVNCをチェックしてパスワードを入力ましょう。
同じ共有内にに「画面共有」があります。こちらは、VNCクライアント(ビューワー)を使ってアクセスすることしか出来ません。”リモートマネージメント” にチェックを入れている場合は、”画面共有”は選択出来ません。
クライアント側のMacからアクセスする場合、 Finderメニューの移動 > サーバへ接続… から「vnc://サーバアドレス」と打ち込むとサーバにアクセス出来ます。

これで、モニタレス環境のマシンでもリモート越しに見えるので問題なく作業が出来ます。
HDMI入力が出来るTVをお持ちでしたら、Mac miniの出力をHDMIを通してTVに出すことでモニタ代わりに使うことも可能です。

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OS X Server 3.0へバージョンアップ

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Mavericks共に登場したOS X Server 3.0、クライアントの方はさっさとMavericksにあげていましたが、我が家のMac mini Serverは、10.8 Mountain Lion (OS X Server 2.2.2)のままでした。特に使用上の不都合もなかったので、忙しく手を付けられない状況でも問題はありませんでしたが、やっと年末で少し時間も出来たので、大掃除の傍、Mavericks + OS X Server 3.0にバージョンアップさせました。

まずは、毎度のことですが、バージョンアップに向けての計画を立てます。

従来のサーバをバージョンアップさせる方法で敢行。クライアントは新規インストールを行ったが、サーバはメールやらカレンダーやらとデータが色々あるので、バージョンアップを基本路線としました。
Mavericksは5.29GBの容量があるので事前にダウンロードだけはすませておきました。
バックアップはコマンドが用意されている様ですが、思うように動かせられなかったので、カレンダー、アドレス帳のアーカイブを一先ず保存して起きました。

それでは、インストールを行います。

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How to make OS X Mavericks install DVD and install process

mavericks_heroThe OS X Mavericks released last month October 22, in Apple Special Event October 2013.
Now OS X is releasing in App Store only. So you can’t get install media such as DVD, USB Stick.
But I want install DVD.
Why?
・DVD is cheaper than USB Stick.
・Probably I think that I lose a USB stick. Because it is too small!

This is how to make Mavericks’s install DVD. If you want too, try it.

1. Make the install DVD
1. Download Install OS X Mavericks.app in Mac App Store.
2. Type bellow command in Terminal.app to show the hidden files (This process is performed for the work of the back).
$ defaults write com.apple.finder AppleShowAllFiles TRUE
$ killall Finder

3. Right click on Install OS X Mavericks.app and choose “Show Package Contents”
4. Double-click and mount the Contents > SharedSupport > InstallESD.dmg.
5. Then you may sea the BaseSystem.dmg. Right click on BaseSystem.dmg and choose “Open DiskUtility” (BaseSystem.dmg is hidden file).
6. Burn the DVD select with BaseSystem.dmg
7. Complete burn-in the disk, “OS X BaseSystem” will mount on your Desktop.

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Server.appが2.1.1にバージョンアップ

ServerCenterServer.appが2.1.1にバージョンアップされています。
バージョンアップは下記の通りです。

・キャッシュサーバによって、Apple の Mac App Store から配布されるソフトのダウンロード速度が向上。
・Time Machine サービスが、バックアップ対象コンピュータ、最後のバックアップ日時、およびバックアップサイズを監視。
・Wiki サーバが MacBook Pro Retina ディスプレイをサポート。
・プロファイルマネージャにアップロードされたアプリケーションの削除に関する修正。
・プロファイルマネージャ内で Active Directory グループを使用。
・証明書を一元管理するためのインターフェイス。
・SSL エラーが原因で設定できない問題を修正。
・Lion Serverからのアップグレードの問題を修正。

となっています。
SErver.app 2.1.1の更なる詳細、アップデート方法はApple Webサイトのこちらのドキュメントをご覧下さい。OS X Server v2.1.1 アップデートについて
バージョンアップはMac App Store内のアップデートから行えます。

OSから切り離されてServer.appになった事でバージョンアップの頻度が上がったのは、嬉しいですね。

Mac mini serverの基本構築 (Mountain Lion編)

osx108_00ちょうど1年前にMac mini serverの基本構築という記事をあげました。当ブログでも人気の記事ですが、書いたときはまだ10.7 Lion Serverの頃だったのですが、今はもう10.8 Mountain Lion Server。いくらか変更になっている箇所もあり、その差分を埋めてみたいと思います。

前回の1~4、6〜9の部分は基本的に変わりません。
パッと変わらない部分の項目だけ振り返ると
1. リモートデスクトップの機能を有効にする
2. Bluetoothをオフにしよう。
3. キーボード、マウスを外す
4. 使わないネットワークは切る。
6. スクリーンセーバのオフ
7. 省電力設定
8. Dock周りの設定
9. サウンドの設定
でした。

ここからは変更、追加箇所です。
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そして、Mountain Lion Serverへ

前回はクライアント側をMountain Lionにしました。クリーンインストールしたので、準備に多少の手間をかけたとは言え、アッサリとインストールは完了しました。

今回はいよいよ、Server側です。
その前に、我が家のサーバは、Mac mini Server(2010)です。モニタは繋いでおらず、画面共有を使ってクライアントからアクセスしています。
さてさて本題に戻ってServerは、今までのデータを引き継ぎたいので、クリーンインストールではなくApp Storeからダウンロードしてアップデートをかけていこうと思います。
Mountain Lionのダウンロードは少し時間がかかるので、空いてる時間にダウンロードを済ませておきます。
アップデートするとはいえ、本当にうまくいくのか心配なので、バックアップを取っておきます。カレンダーと連絡帳だけは無くなると困るので、バックアップ取りました。サーバ側でバックアップを取る方法もありますが、今回は楽するために、クライアント側からアプリ上で書き出しして保存しておきます(ユーザが複数いる場合は、サーバ側でコマンドからバックアップを取った方が効率がいいと思います)。
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自宅サーバを使う理由

自宅でサーバを運用する意味は何だろう?
特に、沢山のサービスが登場して手軽に便利になっている中であえて、自宅サーバを運用する理由とは?

自宅サーバの運用と言うのは、イマドキの言い方だと要するに自宅でクラウドサービスを運用するという言い方でいい様に思う(クラウドの言葉の定義はあえて議論しないが、それだけ曖昧なものだと思っている)。
ちょうどファーストサーバの事故があったが、それを持ってして、プライベートクラウドの方がいいと言うつもりもないし、今後も良いサービスがあれば、積極的に利用したいと思う。

じゃ、そんな中自分が自宅サーバを使っている理由は何か、あらためて整理の意味も含めて5点考えてみた。
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