エンタープライズページが全面更新されたAppleビジネスページ


21日夕方のAppleストアのメンテナンスは、Product REDのiPhone 7とiPadを中心にiPhone SEの容量が変化したりというのが目立った内容ですが、その更新と共に、エンタープライズのページ(ビジネスのページ)がごそっと様変わりしていました。今までmacOSはmacOSで、iOSはiOSでとそれぞれビジネスのページを用意していましたが、リニューアルされた今度はmacOS、iOSで分けるのではなく、ビジネスという一本の大きな分野でページをまとめるシンプルな構成のページになりました。


合わせて事例もCapital Oneというファイナス会社の事例が新たに加わっていますが、今までのiPhone、iPadにフォーカスした事例から、Macまでも対象範囲に広げた事例となっています。


近年iPhone、iPadによってAppleが積極的に手を出してこなかったビジネス分野ですが、今回遂にiPhone、iPad、Macのビジネスについて同じページで扱われるようになったので、Appleはビジネスページをより機能させようとしている事が読み取れます。
定期的に更新されて行く事例もより統合的な事例が出て来るのではないかと思われますし、新しい使われ方を見れるので楽しみです。

海外でのiPhone、iPadの3つの新しい事例

おなじみ米国AppleサイトのiPhone、iPadのビジネスページの中でiPhone、iPadの事例紹介に新しい事例が3つ出ています。

Souvla
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サンフランシスコのギリシャの”Souvlaki”サンドイッチ屋さん「Souvla」はiPhone、iPadとアプリを使ってレストランのオペレーションに活用した事例です。
iPadとSquare Registerアプリを使用したPOSソリューションが紹介されたり外出先からiPhoneで社内業務を確認したりとレストランビジネスを革新する事例の紹介です。

Parkview Medical Center
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Appleの事例では何度か取り上げられている医療関係の事例です。面白いのは、iPhoneが400台以上あるようですが、個人に紐付いているのではなくiPhoneそものは共有されていて、自分のバッジをかざすことでバーコードを読んで、Patient Touchというアプリが自分仕様に変化します。
Patient Touchについては日本のApp Storeでは提供されていないようで、米国ストアのみとなっているようです。

IGTECH
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住宅、商業施設の電気、電子設備の施工を請け負う会社のようです。Deputyというアプリを使って技術者はスケジュールを管理したり、管理者が出先の各技術者の状況を確認したりしているようです。また、SMB向けの出先での業務を管理・支援するServiceM8というアプリも紹介されており、請求書をその場で作成し、電子署名を取得することもできるようです。

SouvlaとIGTECHは事例紹介ビデオも合わせて公開されています。この2つは、日本では少ないのではないかと思われるSMB向けの仕事を本格的にモバイルを活用するとどういうことが出来るか?ということにフォーカスした事例紹介となっています。Parkview Medical Centerは、医療関係ですが事例で取り上げられているPatient Touchは日本のApp Storeでは取り扱っていないため、日本語訳される可能性が低い気もしています。

新しい事例が紹介されるのはそれだけiPhone、iPadの活用範囲がどんどん広がっていっていることを示しているので、新しいiPhone、iPadの可能性を見せてくれるという点では、非常に面白いページであり、更新されるのが密かに楽しみでもあります。

企業のウエルネスに組み込まれることを期待するApple Watch

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米国のAppleのサイトにあるApple and Business (日本:Appleとビジネス)。この中に”Apple Watch at work.“という企業向けのApple Watchのページが立ち上げられていました(米国Apple Watchのページからもいけます)。

IBMとのコラボレーションによるエンタープライズビジネスでの活用かと思ったら、Apple Watchをウエルネスの観点から取り入れて企業が進める健康活動に使いましょうというページでした。

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そもそもウエルネスとはなんでしょうか?
立教大学のウェルネス研究所のWEBサイトにわかりやすく説明されていました。

「ウエルネス(wellness)」は、WHO(世界保健機構)の示す健康の定義をより積極的にかつ多次元的にみた健康観を表しており、1961年に米国の医師であるハルバート・ダンによって提唱された概念である。一般的には、社会的状況のなかでQOL(クオリティー オブ ライフ)を追求していく活動ということができる。この領域の研究に関しては「運動」、「スポーツ」、「レクリエーション」、「福祉」、「教育」、「栄養」、「医療」、「宗教」、「心理」等、多角的・多次元的なアプローチが要請される。

”ウェルネス研究所の目的”より

要するに、従来の健康維持以上の取り組みを示す言葉としてウエルネスという言い方があるのかなと思いました。

さて、Apple Watchですが、今や企業は社員の健康管理もしっかり行わなくてはなりません。そして、適度な休憩や運動が仕事のパフォーマンスにも欠かせないという研究結果も出ています。健康であれば、それだけ病院に行く回数も減ります。個人が行く回数もそうですが、社員全員が病院に通う回数が減れば、企業として保険の出費は少なくなるので、会社としては健康でいてくれる方が望ましいわけです。もちろん病院に行く回数が減れば、その分を仕事の時間として使ってもらえるわけですから、なおの事ですね。個人差がある領域ですが、その個人差を出来るだけ可視化し、企業が把握出来る事が望まれています。Apple Watchであれば、その可視化を支えて、従業員の健康をよくして行くのに活用して欲しいとAppleは期待しているのでしょう。

AppleもApple Watchの活用を色々提案して行く事を考える中で、企業におけるApple Watchが、エンタープライズビジネスを紹介するよりも(そっちはIBMのアプリの中に情報がありますし、既に色々と使い道が出てるるというのもあると思います)、企業の社員の健康管理に目をつけたのでしょう。元々Apple Watchそのものがヘルスケアという観点から、注目されていた事からも、このポイントを企業に展開するとどうなるか?という答えが、ウエルネスという事だったのだと思います。

確かにApple Watchを着けるようになってから、運動状況等は気になる様になりました。ちょっとした意識が、健康管理の改善に繋がるのだとしたら、その恩恵は企業として大きいという事もわかります。エンタープライズにおけるiPhone、iPadはダイレクトにビジネスを広げる外方向に向かって行く話でした。Apple Watchは、どちらかと言えば、個人というか中側な方向に向かい、その結果がビジネスにもメリットが出てくるという、少しクッションを置く話の様に感じました。

Apple Pencilを使った医療事例

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日本国内AppleのiPad事例サイトに新しい事例が紹介されています。静岡県浜津市にある”わくだ歯科”という歯医者さんです。Apple Pencilと言えば、その形状からiPad Pro上に絵を描くデバイスとして取り上げられる事が多いですが、この事例は、よりアナログというべきか鉛筆的な使い方を事例として提示しています。

Apple Pencilを活用して
歯科医師は直感的な働き方に。
iQalteアプリケーションを使うと、歯科医師はカルテに直接描き込めるので、重要な情報を視覚的に記録できます。Dental X Airアプリケーションでは、歯科医師はレントゲン写真に図示しながら、施術の手順、患部の状態、治療計画を患者に説明できます。

Apple 導入事例サイトより

iPadを使って資料を使った説明をする時に、より細かく指し示す事が出来たらと思っていたので、このiPad Pro + Apple Pencilの事例は、アプリケーションの作り方次第で、Apple Pencilが持つ能力を使った新しいアプリの使い方を表していますね。

こういうケースは色々なシーンが想定できると思いますが、その中からヘルスケアでApple Pencilを取り上げた事も興味深いです。

教育 / 医療 / 鉄道におけるiPad / iPhoneの事例

iPhone 7にiOS10と主力商品がリリースされた後のAppleはビジネスページの動きが鈍くなる(なんせ、コンシューマユーザーがメインの会社だから仕方ない話だけど)。でも、そんなAppleデバイスをビジネスでも活用したいという人は、一昔前に比べたらはるかに増えて、Appleもそれを意識してiOSの事例記事は珍しく定期的に増やしている。
ただ、冒頭にも書いたがこの時期だけは、ペースダウンになる。

そういう中で、ニュースサイトに出ていた面白い事例記事を紹介。

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全生徒にiPad 公立中の授業力

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進まない日本の「医療ICT」に風穴を空ける–iPhone3400台を導入した慈恵医大

iPhone/iPadの事例紹介です。
両方ともなかなか興味深いですね。医療と教育はまだまだ伸び代がある領域ですし、特に医療は色々複雑性が伴う業界です。既にAppleは教育機関にiPadを最適化し、医療にもResearchKitとCareKit等を通じてアプローチを行なっています。Apple外の所で障壁はまだまだありますが、こういう取り組みが紹介されてく事で、少しずつ色々な人達が、色々なアプローチで取り組み、どこかで大きく方向転換するタイミングが来るんだろうと思ってます。

教育ではiPadをClassroomというアプリを通じて学校内で色々な人が使いやすくなるようなアプリを提供しています。

何よりも色々な業種での活用事例が出て来ると、iPhone/iPadというデバイスが持つ力を感じるので、それが何よりも面白く、色々考えさせられます。

~さらなる安全・安定輸送を実現するために~
在来線を含む全乗務員が「iPad」を携帯します

JR西日本が約8600台の導入を決めた様です。
航空業界での乗務員の利用はAppleサイトなどでも事例が出ていました(ANA、JALも導入してますね)。鉄道の事例は珍しい気がします。有名なのは東京メトロですが、整備目的、駅員に配布はしてましたが、運転士、車掌、乗務員にこれだけ配るケースは珍しいですね。車掌、乗務員はオペレーションも考慮してだと思いますが、iPad miniを選んでいる事が明記されています。状況に応じたサイズを選んでいる様ですね。

Appleが載せなくても色々なところで利用ケースが見えて来ていますが、次にAppleが紹介してくれる事例はどんな事例でしょうか。
(世の中的に事例というか利用が広がると、ある段階で普及したと判断されこの手の事例紹介が縮小する傾向がAppleにはありますが…)

iPad、iPhone、Apple Watch最新ビジネス事例

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Appleのサイトには、定期的にビジネスシーンでの事例が紹介されます。最近少し更新が無かったのですが、久々見たら、ドドッと更新されてました。事例が3つも!?あり、うち一つは国内事例です。

内田農場という農家さんです。Apple Watchを使って水田の情報を掴んでいるようです。いよいよApple Watchのビジネス事例が出始めましたね。この事例は、日本のAppleサイトでも紹介されております。米作りにAppleデバイスというのは、Appleとしてもなかなか興味深いのだと思います。

他にも、米国サイトの事例には、ヘルスケアの観点からの医療、女性向けショップでのiPad使用事例が紹介されています。少し今回の事例からグラフィックの見せ方が変わりましたね。何か、デザインアプローチが変わったのでしょうか。

事例だけでなく、ビジネスアプリの紹介ページもリニューアルされています。最近のAppleはビジネスページをやりっぱなしにしないで定期的に中身を入れ替える様に意識している感じがします。特にiPadはビジネス分野に向けてアピールしたいと考えているようで、iPad Proも合わせての展開を考えているようです。

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IBMが押すCasper Suiteとは?

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Mac at Workで明らかな担ったIBMによるMacの支援サービス
その中で採用されたのが、JAMF SoftwareCasper Suite

JAMF Softwareは2002年に「汝が欲するところを人に施せ(do unto others as you would have them do unto you)」を掲げてAppleプラットフォームを効率良く管理運用するために設立された会社です。

その管理ツールとして作っているのが、今回IBMも採用したCasper Suiteです。
具体的に何が出来るのか?
・デプロイメントとプロビジョニング
・ソフトウェアとコンテンツの配布
・コンプライアンスとセキュリティー
・インベントリとレポーティング
・セルフサービス
・Appleツールの自動化
・既存ツールの自動化
に特化した内容になっているそうです。

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デプロイできるデバイスはMacだけに限らず、iPad、iPhoneも対象のようです。
要するにMDMですね。

日本では、Tooが取り扱っているようです。

JAMF Softwareは他にも
Composer dmgやpkgを作成するためのツール
Casper Focus グループ内のiPad、iPhoneに表示させるツール
Integrations Microsoft SCCMプラグインを利用してWindowsインフラと統合
JAMF Cloud Casper SuiteをCloudに移行
Relo AndroidからiPad、iPhoneにデータを移行するための無料アプリ
というツールも用意しているようです。

他にもBlogDiscussionsなども読み応えがある内容になっています (当たり前ですがいずれも英語です)。

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今回IBMが取り扱うことで、個人的に初めて知ったソフトウェア会社ですが、2002年からずっとAppleプラットフォームをエンタープライズ、教育方面で支えていた会社があったんですね。
まだまだ、知らないソフトウェアメーカーもあり、それによって色々な事が出来ると思うと楽しいですね。

IBMがiOSだけでなくMacまでも支援するサービスを発表

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衝撃的だったIBM MobileFirst for iOSが発表されてから、AppleとIBMによるエンタープライズ支援は、多くのアプリをリリースし、日本郵政グループがそのサービスを受ける事になったりと順調に進んでいました。

今週は、それをさらに一歩進めるMacラインナップもエンタープライズ用として活用出来るように、クラウドベースのサービスを発表しました
すでにMac At WorkとしてWEBサイトも立ち上がっています。今は、まだIBM側からコンタクトを取るような形で登録フォームがあるのみですが、時期に色々なソリューションが紹介されるのかもしれません。

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エンタープライズへ足を延ばすApple Watch

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IBMとのエンタープライズアプリの中でApple Watch用もリリースされて、コンシューマー嗜好の強い製品である時計も、ビジネス向けへの展開を考えている事がわかりました。
オンラインのApple Store 法人ページでも、Apple Watchしっかり売っているんですね。どうやら、iPadがビジネス展開で広がっているのにならってか、Apple Watchもビジネス展開を頑張るようですね。

確かに、ただの時計では無く手元に着ける入力デバイスと思えば、iOSのエコシステム、IBMが展開出来るエンタープライズサービス力と合わせたビジネス利用は、頻繁にiPhone、iPadを触る余裕の無い現場にとっては、使えるデバイスであり、ツールなんだと思います。
会社が特定の場所での業務を円滑に行う為に、仕事中だけでもApple Watchを着けて仕事をしてもらい、情報を組み上げたり、広めたりする事が出来るのはメリットです。そして、会社携帯を持たせるのとその意味は変わらないですよね。

これからどんどん増えると思いますが、時計という超コンシューマー嗜好品の上でどんなエンタープライズアプリが動くのかと思うと、同じデバイスを着けているのに違う顔を見せるのは面白いですね。

Apple と IBM から新しいエンタープライズアプリ登場

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前回、事例サイトが更新されたことを書きましたが、その後すぐにAppleとIBMの取り組みによるエンタープライズアプリに新しいラインナップが加わりました。

・Shift Track…マネージャー向けスケジュール管理
・Shift Sync…社員個人向けスケジュール管理
・Travel Plan…出張者向けの移動計画プランの管理
・Travel Track…出張者が現地オススメサービスやグループメンバーの連携が可能
・Loan Advise…クライアントに住宅ローンを効率良く提案
・Loan Track…住宅ローンの進行具合を確認し、最新状況を借り手にメッセージ可能
・Expert Resolve…フィールドサービス専門スタッフが、修理の依頼を受けて履歴などから素早く対処可能に
・Asset Inspect…資産調査と管理を安全に行えるようになる
・Field Inspect…行政機関は調査を行っているデータを指先やカメラ、マイクロフォンで入力可能
・Safe Site…現場監督がカメラやマイクロフォンを使って現場の状態記録、連絡

の10個のアプリです。しかも、Apple日本のAppleとIBMページも、新しいページに更新されています。スバラシイ!

エンタープライズでの拡販は今のiPadには必要な領域です。米国ページだけでなく、ちゃんと日本語サイトも素早く更新されるのは良いことですね。Shift Syncを見てもわかるように、今回もApple Watchも対象とするアプリが生まれています。エンタープライズでのApple Watchの活用も期待があるんでしょうね。

日本サイトはまだですが、今回のアップデートに合わせてIBMのMobileFirst for iOSのページもアップデートされています。