NABに合わせてだと思うのですが、SONYから4Kに対応した、民生用コーデックであるXAVC Sが発表されました(SONYプレスリリース)。先日Final Cut Pro Xが10.0.8にアップグレードされた主な機能がXAVC対応でしたが、XAVCは業務用でXAVC Sは民生用という棲み分け。
XAVCは、イントラフレーム方式で1フレーム毎に圧縮されます。今回Long GOP方式にも対応しました。
一方でリリースを見る限りではXAVC SはMP4形式を採用するものの、圧縮方式には触れていません。とはいえ、コンシューマコーデックとして考えられているので、おそらくLong GOP方式ではないかと思うのですが・・・。
両者を比べると下記のようになります。
XAVCは4K(4096 x 2160)に対応していますが、XAVC Sは3840 x 2160で実質的には4KではなくQFHDと呼ばれるサイズです。コンシューマーなのであえて4Kとよんじゃっているのかもしれませんが。
今XAVC Sについてわかっている限りでは
圧縮方式:MPEG-4 AVC/H.264
ファイル形式:MP4
対応解像度:4K(3,840×2,160ドット)、HD、プロキシ
オーディオ:リニアPCM、AAC
という事です。
ビットレートがどれくらいなのかは、わかりません。が、AVCHDよりはHDで比較してもハイビットレートなのではないかと思うのですが、どうでしょうか。
XAVCの方は、HDで約100Mbps、4Kで約300Mbpsとなっています(30P換算時。4K規格の一つである60Pだと倍のレートがかかる)。となるとXAVC Sはこの半分から1/3くらいでしょうか?もうちょっと小さい??いずれにしても、使えるコーデックであってほしいですね。
さらにXAVCの方も拡張されてLong GOP方式 (4K 4:2:0およびHD 4:2:2) が追加されるそうです。うーん、業務用でLong GOP方式は必要だったのかな?特にSONYとしてはHD解像度で言えばXDCAMもあるわけだし、フォーマットの乱立になるだけでは・・・と思ったり。
いずれ、NEXないしは、αのミラーレス、一眼レフがXAVC S対応を果たすものと思われます。個人的にはXAVCの方をお願いしたいんですが、それは贅沢でしょうか・・・。