ResearchKitと綱島(横浜市)テクニカル・ディベロップメント・センター

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先日、Apple WATCH等と共に発表されたResearchKit。日本では、厚生労働省の厳しさもあって、そんなに簡単に使える話では無いと思っていました(実際その通りなのだが)。それもあって、イベント後即日で公開されたResearchKitの紹介ページは日本語化される事はないと思っていました。所が、先日ResearchKit日本語サイトが開設され、日本語化サイトどころでもなく、中のムービーまで綺麗に翻訳が表示されている。
これは思ってた以上にAppleの方にResearchKitを広めたいという考えがあるのだろう。

時を前後してより具体的に発表された、綱島(横浜市)のテクニカル・ディベロップメント・センター。ここがResearchKitを日本で広めていくのに何かしらの重要な役割を果たすのでは無いかと考えられる(iPhoneやMacなどの部品調達、開発としての場になる事も当然あると思うが)。というのも、そもそも、この場所を最初に世に広めたのは、安倍首相だ。なぜ、あの時安倍首相が、Appleが横浜に建てることを知っていたのか?まぁ、Appleがそこそこ大きい研究現場を日本に立てるというのは、それだけ大きな意味があるのかもしれないけど、ただ事業部書を増やすだけで政治家(それも首相)まで根回しが必要?それを考えると、医療系分野ではない海外メーカーが参入しようとした時の、障壁等のリサーチを始めていて、日本の医療事情を考慮した話があったのではないか?それが横浜に建設だったのではないか?と考えられるのだが、考えすぎだろうか?

日本で契約したiPhoneの殆どがResearchKitと連動したアプリを使うことは当面難しいと思うが、Appleは並々ならぬ本気を伺わせている様に見える。

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Final Cut Pro X 久々の事例「Focus」

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少し前に米国サイトに事例紹介が出ていたFinal Cut Pro Xの事例「Focus」。映画撮影現場から制作、編集に至る過程でFCPXとProResどう関与していったかが紹介されています。
FCPXもさることながら、この事例で紹介されてい るLight Iron社のLive Playと、Colorfront Express Dailiesは興味深いソリューションですね。

先日のiMovieのアップデートもそうですが、こうしてFCPXの事例が紹介されていくのはいいことですね。なかなか簡単には増えない事例だと思いますが、今後もどんどん紹介されていくことを期待したいです。

iMovie 10.0.7でXAVC S対応に

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やや既出感ある記事ですが、先週リリースされたiMovie 10.0.7ですが、このバージョンからXAVC S対応がされたようです。コンシューマー4K対応カムコーダーも各社出始めているだけでなく、ビットレートの高さからHDサイズでもAVCHDに変わるフォーマットとしてXAVC Sを採用するカメラも増えてきているので、そのニーズにいち早く対応したのでしょう。iMovieがコンシューマ用映像編集ソフトである以上今回のような業界汎用フォーマットに対応していくことは必至ですね。これで、iMovieでもXAVC S取り込みが出来て、編集結果をProRes422で書き出しできるという大変、コンシューマー向けソフトか?(プロ用とも言えませんが)とでも言いたくなる対応度合いです。

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Final Cut Pro Xには直接関係ない話ですが、同じチームが作っているソフトですから、こういうマイナーバージョンアップがされるというのは、チームが機能していることを証明しているので個人的には歓迎方向です。

JONY IVE ジョナサン・アイブ 偉大な製品を生み出すアップルの天才デザイナー

a Book about Jony Ive

書評というと大変おこがましいのだが、「JONY IVE ジョナサン・アイブ 偉大な製品を生み出すアップルの天才デザイナー 著:リーアンダー・ケイニー 訳:関 美和」を読みました。

発売されてから少し時間も経っているので、書店で見かけた方、買って読まれた方も多いかと思います。まだの方は是非お手にとって読んでみてください。Jobsがらみのこれらの本といえば、いろいろJobs本人を「暴く」感じの本が多かったと思いますが、本書はJony Iveを暴くというよりは、IDg(Industrial Design group)そのものを「暴く」というか「実態を解明する」本として貴重な一冊ではないかと思われますい。Apple Productと言えばJony Iveと見がちですが、全ては彼一人で出来ることではなくチームがあって出来ることです。もちろん、その前にSteve Jobsがいたからこそではあるのですが。

本書の中にはプロトタイプのiPhoneの写真があったりと貴重な資料もあります。Jobs絡みの本はどちらかと言えば、人同士の関係性に集約した方向の内容になりますが、本書が面白いのは、タイトル通りJony Iveに軸を置きながらも、人同士に行くのではなく、プロダクトが出来上がる過程にフォーカスを置いて書かれている事じゃないかと思います。

「デザインのはじめの段階、目標を定めようとする段階では、製品のストーリーについて語り合う。つまり、製品をどう見るかについて話し合うんだ。その製品に何を感じるか、物ではなく感情について話し合う - ジョニー・アイブ」
本書より抜粋

本書を読むとApple製品のひいてはJony Iveのデザインに対する信念が読み取れる。結果それは、改めてApple製品に触れる時に色々な目線をもたらしてくれる。

是非、手にとって読んでほしい一冊です。

OS X Yosemiteで展開するNTPサーバ

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Mountain Lion Server以降GUI上(Server.appやServer admin tools) でNTPサービスを設定出来なくなったわけだが、ターミナルを使うことで設定は出来るようになっている。

# vi /etc/hostconfig.personal
TIMESYNC=-YES- #起動時に時刻を合わせる
TIMESERV=-YES- #自分で記述する

# vi /etc/ntp-restrict.conf
下記を挿入してください。
restrict 192.168.x.0 mask 255.255.255.0 nomodify notrap
(IPアドレスはお使いの環境に合わせて書き換えてください。)

サーバを再起動します。
# reboot

以上で設定は完了です。
他のマシンの「システム環境設定 > 日付と時刻 > 日付と時刻を自動的に設定」にチェックを入れて、サーバのアドレスを入力しましょう。
すると、サーバと時刻の同期が取れて同じ時刻タイミングになるよう同期されます。

⚫︎ちゃんと同期しているか確認したい
クライアントマシンからターミナルを立ち上げて


$ ntpq -p サーバのIPアドレス
remote refid st t when poll reach delay offset jitter
==============================================================================
*time.apple.com .GPSs. 1 u 374 512 377 82.787 3.359 2.255

という様な返り方をします。

同期直後はreachの値が小さいはずです。

時間が経つにつれて1,3,7,17,37,77,177,377となります(最大値は377)。

同期されていないときは

$ ntpq -p サーバのIPアドレス
***Request timed out

と返ってきます。

⚫︎インターネットに接続していないサーバをNTPサーバにしたい
インターネットにつながっているサーバなら、「Apple アメリカ合衆国 (time.apple.com)」が選べますが、これらのサーバに繋げれる場所にいない場合 (つまりネットに繋がっていない)、自分で自分に同期をかけることで動くようです。
アドレスのところに、「127.127.1.0」と入れて下さい。
注:「127.127.1.0」は、NTP独自の表現で内臓時刻に同期することを意味します。

しばらくしたらntpq -pで問い合わせると、同期結果が返ってくるはずです。

⚫︎クライアントマシンはいつ同期するの?
クライアントマシンが同期するタイミングがどこか?はわかりにくいのですが、明示的に同期させたい場合どうやら以下の方法がタイミングのようです。
・起動時、NTPサーバに同期をかけに行く。
・「システム環境設定 > 日付と時刻」を開いたタイミング

どうもこの二つのようです。


$ ntpq -p サーバのIPアドレス

で返事あるのに、同期しないというときは、上記二つのどちらかを試してみて下さい。