iOSでProResは再生出来るか?(2018年版)

iPhone 13 ProからiPhoneでもProモデルに限りProResが再生できるようになりました。 – Apple Support : iPhone 13 Pro の Apple ProRes について

Starting with the iPhone 13 Pro, ProRes can be played back on the iPhone, but only on the Pro model. – Apple Support : About Apple ProRes on iPhone 13 Pro

ProResは、映像系ではスタンダードフォーマットの一つとなっています。やはり、圧縮されているのに画質が綺麗という所がポイントで、ProRes 422HQ / 422 を常用されている人も多いと思います。

iPhoneのカメラが進化して、色々な素材をiPhoneで撮る人が出てきている中、撮った素材のクオリティに関しては、H.264の高画質モード(ビットレートを高めに設定)はありますが(サードパーティのアプリで)、もう一歩足りないというのが現実でした。

そこに対して、AppleはiOSに何かProRes作業をしているのか?
iPhoneのアプリでProRes収録出来たら、最高ですよね。

以前も記事にしましたが、今日現在においては、まだiOS上ではProResは扱えないようです。
Apple Developer Forumsにも、Appleのエンジニアからのコメントとして以下のことが書かれています。

How to record video in ProRes codec on iOS?

The AVVideoCodecType (string) is available, meaning you can compile code that references this constant without a compile error. But AVCaptureMovieFileOutput is telling you the truth. ProRes is not supported on iOS.

この事からも、今日現在は “まだ” のようです。
ただ、将来的には…その前に、iPhoneのストレージ容量をどうするか?が、確実に問題になりますね。
そもそも必要あるのか?という声もあると思いますが、AppleがiPhoneのカメラをクリエイティブな道具として取り上げていますが、動画を撮るプロが使う道具という風に位置付け出したらどうなるか…。

次の Final Cut Pro X のアップデートタイミングは?


9/19に iOS11 がリリース、9/22に iPhone 8 と発売されました。あまり Final Cut Pro X とは直接関係無い様に聞こえるかもしれませんが、iPhone 7 以降の iOS11 では、HEVC (High Effeciency Video Coding / H.265)による動画記録に対応しています。従来は H.264 がベースだったので、新フォーマットへが出て来た事になります。既に iMovie は、10.1.7となり一早く HEVC 対応を果たしました。

同日に Final Cut Pro X も出て来るかと思ったのですが、蓋を開けたらリリースされて来ず。

HEVC の問題が残ったままとなっています。HEVC は次世代高圧縮フォーマットとして H.264 に変わる物として近年ずっと策定に向けて、また一部で製品化、実験を繰り返されて来ました。なので、今後 HEVC が H.264 から起き変わることは既定路線であり、何よりもiOSデバイスで収録できる HEVC は潜在的に見ても台数が5000台以上あるので( iPhone 7、iPhone 7 Plus の推定販売台数から算出) これらが iOS11へアップグレードされたら、突然最新フォーマットで収録できるデバイスが世界中に溢れることになります。ゆっくりフォーマット対応が世の中に広がっていくのではなく、潜在的にドカンと膨れあがるので、FCPX の対応も早々だろうと思っていました。

早々遅くないうちい FCPX がバージョンアップされるのではないかと思われます。
10.3.4などのマイナーアップデートか? 10.4とでも呼ばれるような大きなバージョンアップとなるのか? 注目ですね。

REDのカメラRED RAVENがApple Storeで買える!?

大判センサーによる高解像度、ファイル収録のカメラとしてソニーなどの大手シネマカメラに対するカウンターとして登場した RED DIGITAL CINEMA CAMERA ですが、その 4.5K RED DRAGON センサーを搭載した RED RAVEN 4.5K カメラのセットと Final Cut Pro X をセットにした一式が米国の Apple Store で販売が始まりました。

ケースには必要なセット一式が同梱されているようです
・RED RAVEN 4.5K camera BRAIN (本体)
・Final Cut Pro X のダウンロードコード
・RED DSMC2 Touch LCD 4.7” Monitor
・RED DSMC2 Outrigger handle
・RED V-Lock I/O expander
・RED MINI-MAG 120GB
・Two IDX DUO C-95 batteries with charger
・G-Technology ev Series MINI-MAG reader
・Sigma 18-35mm F1.8 DC lens
・NANUK heavy-duty camera case

RED のサイトからも、カメラキットの販売先として Apple Store へのリンクが貼られています。
$14,999.95ですが、日本円にすると約173万円(115円計算)です。
在庫ありの Free Shipping になっていますが、そりゃ173万もするんですから、送料は無料でお願いしたいですよね。
FCPX のダウンロードコードがセットになっていますが、FCPX 単体は¥34,800なので、このカメラキットを買う人にとって、FCPX がセットになっていることの金額的意味がどれくらいあるのか、よく分かりません。むしろ、凄い金額差を組み合わせたなと。

日本の Apple Store でも販売されるのでしょうか?

1年保証で、サポートはメーカーが行うこととなっているようです。

Final Cut Pro X 10.3.4/iMovie 10.1.6 マイナーアップデート

昨日FCPX、iMovie(for macOS)がアップデートされました。バグフィックスと安定性に対する改善のようです。

Final Cut Pro X 10.3.4

  • トリムするためのキーボードショートカットを副ストーリーラインで使用したときの安定性の問題が解決されます
  • 一部の編集操作により余分なオーディオフェードインが作成されることがある問題が修正されます
  • “共有”ダイアログでコーデックの警告が間違って表示されることがある問題が修正されます

iMovie 10.1.6

  • 旧バージョンのiMovieで作成されたライブラリをアップデートするときの安定性が改善されます
  • トランジションの後のクリップの音量が下がることがある問題が修正されます

NAB SHOW 2017前のFinal Cut Pro X関連情報


米国で毎年開催されるNAB SHOW 2017(全米放送事業者協会によるトレードショー)の直前に少しFinal Cut pro X関連の動きがありました。Appleは、過去NAB SHOWにも出展していたのですが、一連の展示会には出展しないとして以降、NAB SHOWへの参加はしていません。ですが、映像業界では大きなタイミングでもあるので、ここ最近はこのNAB SHOW直前でマイナーアップデートをしたりという動きを見せていました。
今年も、FCPX、Motion、Compressorのマイナーアップデートがありました(アップデート内容は後述)が、他にも動きがありました。

●Final Cut Pro Xが200万本の販売実績

News from @Apple: #fcpx has sold 2 million seats to date! #NAB2017 #NAB pic.twitter.com/DI8TNLqc3E

— FCPWORKS (@FCPWORKS) 2017年4月25日

NAB SHOW内で行われていたFCP Exchangeで2百万本(2 million)販売したことをアナウンスしました。今までFCPXの販売本数というのはずっと名言されてこなかったので、今回のアナウンスには驚きました。
200万本という数字がどれくらいの規模なのか?を知る術はありません。他NLEソフトウェアの出荷本数等の数字をご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。AdobeはCcのおおよその出荷本数は開示していますが、Premire Proの数字は出していないので、比較できません。

●360VR Toolboxの無料化とTim Dashwood

有名なFCPXのコミュニティサイトfcp.coで触れていますが、最近はやりのVR/360動画を作成するFCPXプラグイン360VR Toolboxが無料化されました。もともと$1000ぐらいしていた(日本円で言えば、10万強)ようなので、それが無料化されるのですが衝撃的です。この背景には、このプラグインを作っていたTim DashwoodがAppleのメンバーになったということがあるようです(News(iMore))。FCPXチームなのかはわかりません。最近AppleはAR方面への関心も示しているので、そちらの可能性もあると思います。

●ProRes White Paperが更新

久々ProResに関するドキュメントが更新されました(Apple ProRes White Paper April 2017)。
内容は、以前(White Paper June 2014)とほとんど変わらなくて、MacBook Proによるストリーム再生の違いがわかります。当時のMacBook Proと今のMacBook Proのパフォーマンスの違いがあるので、それを踏まえての修正だと思います。

●Final Cut Pro X 10.3.3
• インスペクタの幅を広げてエフェクトパラメータを表示および調整できます
• 古いライブラリのアップデートに関する問題が解決されます
• ディスクに記録しながら読み込まれているクリップの使用時のオーディオ波形の再描画が高速になります
• タイムラインでロールの表示を変更すると、タイムラインインデックスにひし形のアイコンが表示されます
• ロールエディタのカラーオプションが増えます
• “ブラウザに表示”で元のクリップの位置がブラウザに正確に表示されます
• Canon Log 3とSony S-Log3/S-Gamut3のログ処理がサポートされます
• フルスクリーンの終了時にビューアが消えることのある問題が解決されます
• DVDへの共有が応答しなくなる問題が解決されます
• DVDでのメニューとチャプタのタイトルのフォント品質が向上します
• DVD作成時の画質が向上します
• DVDのユーザ・ダイアログ・メッセージで書類へのリンクが改良されます

●Motion 5.3.2
• “塗りつぶし”フィルタを使って、レイヤーとマスクを切り離さずにレイヤー全体をすばやく塗りつぶすことができます
• プロジェクトを開いたときに、見つからないプラグインが正確に特定されます
• “カラーバランス”フィルタの使用時に中間色調が正確に表現されます
• シェイプのゼロからの拡大またはゼロへの縮小時の安定性が向上します
• 複製したリグ済みのフィルタやビヘイビアを使用しているときの安定性が向上します
• キーフレームエディタでキーフレームを選択してキーボードショートカットを使用するときの安定性の問題が解決されます
• 再生中にマーカー上を横切ってカーソルを動かすときの安定性の問題が解決されます

●Compressor 4.3.2
• ジョブの状況を監視するためのコマンドラインオプションを利用できます
• “ディザリング”オプションを使ってイメージにノイズを追加して、カラーバンディングなどの邪魔になるパターンを最小限に抑えることができます
• iTunes Storeパッケージの作成時に、インドの法律で義務付けられている健康被害警告のテキストを指定するオプションを利用できます
• ウォーターマークイメージの品質が向上します
• アニメーションPNGとアニメーションGIFのイメージシーケンスがサポートされます
• ドロップフレームメディアで“タイムコード”フィルタが正確に表示されます
• AC-3にトランスコードされたオーディオの同期が正確になります
• DVDの共有オプションが応答しなくなる問題が解決されます
• DVDでのメニューとチャプタのタイトルのフォント品質が向上します
• DVD作成時の画質が向上します
• DVDのユーザ・ダイアログ・メッセージで書類へのリンクが改良されます

Final Cut Pro X is the cost effective professional NLE software.


Most software move to subscription type on payment way in these days.
Some software looks to use the low price to running. But is it the best way? I compared the NLE software price.

Adobe Premiere Pro$9.99*
Avid Media Composer$49.99**

*Only a Premiere Pro CC Price.
**1-year agreement price. 3-year agreement price is $34.97/month.

Grass Valley EDIUS and AVID Media Composer sell the perpetual license in these day. Final Cut Pro X also perpetual license too. The list is the price of the perpetual license.

Grass Valley EDISU Pro 8$449.95
AVID Media Composer$1,299
Apple Final Cut Pro X$299.99

It is not make a sense to comparison on a monthly amount and a year amount.
So, let’s look at the monthly amount as an annual amount.

Software1year2year3year
Adobe Premiere Pro$119.88$239.76$359.64
Avid Media Composer(1-year)$599.88$1199.76$1799.64
Avid Media Composer(3-year)$419.64$839.28$1258.92

That numeral was compared 1 and 2 and 3 year of a budget.
It looks need a big budget to run multiple years.
Looking at a year, Premiere Pro looks the low cost.

Software will be a major upgrade.
Most NLE software will major upgrade every in a year.
Subscription plan is include major upgrade fee, but perpetual license must need a major upgrade fee.
See the major upgrade fee for perpetual license.

Grass Valley EDISU Pro 7 > 8$169.99
AVID Media Composer (Upgrade and Support Plan)$299
Apple Final Cut Pro X—***

***FCPX is not need a upgrade fee(free update) after they release first version in 2011.

How do you feel it?

Perpetual license cost, Major upgrade cost, subscription cost…
The Final Cut Pro X should look lower cost of.
FCPX is the initial introduction cost only, it can keep using the latest version including all upgrade. In other words, the more you use FCPX, the operation cost will be a low.
Also, if you are using a plug-in, the cost of upgrading will also be added. But in FCPX, you are only need to be conscious of plug-in fee.

I think that only the cost will not be the reason for selection, but now that many recording media are changing to file recording.
It is no longer a problem that the FCPX can not be handled to VTR (there is also a substitute when VTR becomes necessary ).
If you are concerned about the cost, try to compare at a total cost considering the period of license that you use the NLE software.

Ex : The price is based on March 2017.

iOSのiMovieとmacOSのiMovieでプロジェクト共有してFinal Cut Pro Xへ


以前書いた記事では、iOS版iMovieとmacOS版iMovieでプロジェクトが共有出来なくなっている事を書きましたが、現在のバージョンでは、それが出来るようになっています。

手順は以下になります。
1. iOSのiMovieで編集
2. プロジェクトを出力する。”iCloud Drive”を選んで”iMovieプロジェクト”を選んで送信します。
(量によって書き出す時間が変わります)

3. macOS上でiCloud Driveに出力したプロジェクトがある事を確認する。
4. iMovie(macOS)からメニュー ファイル > iMovie iOSプロジェクトを読み込む… からiOSから書き出したiMovieファイル.iMovieMobileファイルを開く
開いたファイルはユーザ > ムービー > iMovie ライブラリ内に移行され、使用された素材も内包されます。
5. Final Cut Pro Xで作業をしたい場合、iMovie上からメニュー ファイル > ムービーをFinal Cut Pro Xへ送信で送る。

以上でiMovie(iOS)側で作業していた内容をiMovie(macOS)側に引き継ぐことが出来ました。
以下、補足です。

  • iOSからmacOSに持っていくにはiCloud Driveでしか移行出来ない(WebDAVで移行させることは不可)
  • 書き出したiOSのiMovieファイルは、macOSのiMOvieファイルとは違いライブラリ型となってはない。バイナリにして容量を軽くしていると思われる。
  • 使用された素材ファイルも.iMovieMobileファイルに内包されて、素材は素材として、一緒に移動していく。
  • Final Cut Pro Xに直接持って行く事は出来ない。一度macOSのiMovieで必ず開いてから、”ムービーをFinal Cut Pro Xへ送信“で送る。
  • 直接Final Cut Pro XにiMovie(iOS)のプロジェクトを持っていてもエラー画面が出てきない。

以上のような注意点がありますが、iPhoneで撮影、iMovie for iOSで仮編集。iCloudを使って素材を送り、iMovie for macOSで開いてからFCPXへ持って行ってフィニッシュ作業をするということが出来ます。