「が」と「で」 その2

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前回

エルメス「が」いい人。
UNIQLO「で」いい人。

本当はエルメス「が」いいんだけど、UNIQLO「で」いいとなる人。
経済的事情もあって現実的にはそういうふうに選ぶ人は多い。

と、書いた。
誤解して欲しく無いがUNIQLOがダメだと言っているのでは無い。僕はUNIQLOの服が多い。

UNIQLO「で」いい。

というのには、非常に複雑な「で」が含まれている。

エルメスがいいけど、UNIQLO「で」我慢する人。
服にこだわりがなく、ひとまずUNIQLO「で」いい人。
なんでもよくて、今日はUNIQLO「で」いい人。

いろんなレベルの「で」がある。
だから、「が」なユーザが欲しい。

UNIQLOは、高級路線では無いがブランド力は存在している。
価格帯に対してデザイン力とモノの良さがあるからこそ、幅広い層に対してリーチ出来てもいる。ただし、同じファストファッション系のライバルもいっぱいいる。

一昔前のAppleは、ぎりぎりブランド力はなんとかあって、価格が高かった。
しかし、Tim Cook率いるチームの努力で製造コストが下げられ、多くの人に行き渡る価格帯になった。
(もちろんJony Iveのチームがして来た功績があっての話である事は言うまでもない)
低コストで作るノウハウは他社も研究し広がり更にコストを抑えて作ってくるメーカが出てきて、コスト競争は熾烈な状況になった。
でも、Appleは意味ないコスト競争には参加しなかった。良い物を低価格で届ける努力はするが、Apple製品が “安く見える” 様なコストダウンは行わない。だから、製品が梱包されいるケースは簡素にしないし、製品そのものの素材はこだわる。製造過程などを見つめ直して、コストダウンは努力する。そこで勝負して、良い物を作りユーザに届ける。Appleは”価値”を落とさない努力をして、「が」なユーザを増やす。
基本的には定価で出した製品は、モデルチェンジがあるまで設定価格は変更しない。発売日に出た製品も、次の製品が出る前日までの製品でも、価値は一緒であることを示すためである。
価値を維持する事も「が」なユーザを増やし、ブランド力を維持する事となる。

「が」なユーザは忠誠度が高く、離れる事は少ない。
「で」なユーザは移り気だ。

今日はこっちかもしれないが、明日はわからない。
「が」なユーザは、今日も明日も同じでいてくれる。
もちろん、「が」であり続けてくれる為に努力はする。
Apple Pay、Final Cut Pro X、iTunes、Apple Music等がユーザを「が」でいて続けてくれる為のツールになるし、そういう魅力的なものを出し続けてユーザが離れない努力もする。

ブランドに居続けてもらうためには体験が何よりも大事だ。
そのブランドを選んで良かったと思える体験である。

ブランドとは高いからいいわけでもなく、安いからダメということでもない。
各々の意思に従って選んで構わない。
その意思に従って選ばれた集合体がブランドでもあると思う。

みなさんが持っているものは「が」な物と「で」な物どちらで選ばれた物でしょうか。

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