
旧聞ネタですが、Appleから発売されている本”Design by Apple in California”を随分前(ほぼ発売後)に買っていました。
本書に関して僕が多くを語るよりもご本人(そう、Jony Ive)自ら語っているCasa BRUTUSの記事をご覧頂くことが一番このDesign by Apple in Californiaについて理解できるかと思います。
スティーブ・ジョブズに捧ぐ、アップル初デザイン本。ジョナサン・アイブ独占取材
発売と同時に記事になって出ていました。
この本には全てのApple製品が掲載されていて網羅されているわけではありません。彼らがこれはと思った製品が掲載されています。作った人たちが、色々な観点からエポックメイキングと思いこの本に記録されたわけですから、AppleによるBest of Bestとも言えなくもありません。完成まで8年の歳月をかけたようで、その想いたるやMacやiPhone同様さすがApple製品です。また、ただの製品を並べて撮った写真集ではありません。加工中の部材や、強度試験、金属加工を行うドリルなどの姿も収めた写真集となっており、読むと過程が見えて来るのもあり、勉強になります。
Design by Apple in Californiaを紹介しているサイトにもありますが、Jony Ivenによる言葉とともにAppleのデザインオフィスが登場するこのムービーは必見です。
https://youtu.be/CEW4D_CERkE
大変価値ある一冊ですが、お値段もそれなりで、サイズが2種類用意されていて、¥20,800(税別)と¥30,800(税別)となっています。元々デザイン書は高いのですが、それにしても…という声はあるかと思いますが、個人的には価値ある一冊かなと思います。
読んでみると、忘れていたデザインや機能、それにまつわるエピソードを思い出したりと、この本に収蔵されたプロダクトには、やはりそれなりの意味がある事がわかります。また、Appleデザインをまとめて俯瞰して見れるというのは、非常に勉強になります。
AppleオンラインストアかApple 銀座でのみの取り扱いになっています。銀座店では、以前展示されていて、本書を全部見る事が出来ましたが、現在は店頭展示はないようです。ただ、言えば出してくれるのではないかと思います。Apple Store 内で本書を読むのは、それはそれで、貴重な蔵書を見ている気分になります、笑。

カーサ・ブルータスの記事にも書いてありますが、写真集的扱いなので、ほとんど文字による解説などが無いとなっていますが、それでも、わずかではありますが、各製品へのコメントが記載された折り込み付録冊が付属しています。序文の日本語訳、各ページに掲載されている製品詳細説明(スペックではない)、部材や製造法などを記載した用語集という内容になっています。
本文最後にJony Iveによる言葉が掲載されていますが、今でもSteve Jobsへの想いが綴られており、それを読むとあらためてこの本の冒頭から読み返したくなります。




Appleのサイトに少し出ているのでご覧ください。