荒れた!? iPhone X 購入 at Apple 銀座

iPhone X starting day at Apple Ginza.

待ちに待ったiPhone Xも発売。諸事情で予約のタイミングの時にネット環境が無く、当日販売分を狙うしかない(初日入手を選ばなければゆっくり予約も有り得たわけですが)というもっとも疲れる方法で、初日を迎える事となりました。

事前の調査で、どうも店頭販売分がありそうと踏んでいたら、まさかのApple本体から当日販売分ありますよの、アナウンスが出て、いきなりのピンチとなりました(しれっと当日販売を期待していて、それをしれっと並ぼうと思ったので)。

iPhone Xは世界の55を超える国と地域で提供され、11月3日(金)午前8時より(現地時刻)よりApple Storeでの販売を開始する予定です。ほとんどの店舗では、予約注文なしで早めに来店されるお客様に対してiPhone Xをご用意します。

iPhone X、10月27日(金)より予約注文がスタート – Apple Newsroom より

購入店舗は今回もApple 銀座です。表参道も考えましたが、やっぱフラッグシップ店でしょと。ただ、思い起こされるのは、2014年のiPhone 6の販売の時。銀座が転売を狙う中国人と、それに雇われたホームレスの人達で街が大混乱になった事です。それ以降、オンラインの予約販売のみとなっていたのですが、今回久々店頭販売復活となり、色々モヤモヤした思いと不安を抱えながら発売初日へ時間が進んで行きました。

流石に今回は、警察の指導も多々あって、列は始発からという案内が事前の話であったり(始発の概念が人によって違うので時間による案内が無いのがポイント)、徹夜はさせないという話もありました。ただ、そうは言っても…は常に起きるのですが、発売2日前の11月1日は夜列は無く、11月2日朝行ったら、10名ほど列がジーニアスバーを待つ列なのか、謎の列が出来ていました。

iPhone X starting day at Apple Ginza.
朝9:40頃のApple 銀座
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iPhone へ FMラジオ搭載の話は、利権をめぐる話ではないかとも考えられる


FCC 及び NAB からの圧力がかかっている Apple ですが、色々記事を見ていると一方的に Apple が’悪いというわけでもないようです。

一つにまずはアメリカ特有の活動事情を考慮する必要があります。日本はあまりロビー活動と呼ばれるものに対して積極的でもなく表立った動きを見せるということもしていません(お国柄もあるという話ですね)。一方でアメリカはそういう活動は、資金も注入し積極的です。今回のFM放送の受信という点で見ると、どんどんスマートフォンに取って代わられる立場側のラジオ無線の権利を持っている人たちからしたら、携帯網がほぼ使えない現在は、ラジオ放送の価値をアピールする絶好のチャンスなのです。
それもあって、iPhone をターゲットに攻撃していると見ることもできそうです。
なぜ iPhone なのか? – それは、現在 FCC 調査結果によるFMラジオがアクティベートされていないデバイス44%のうちの94%を iPhone が占めているからということでしょう(もちろん iPhone をターゲットにするのがわかりやすいというのもあると思いますが)。

分解でお馴染みiFixit の iPhone 8 のページには、Apple/USI 170804 339S00397 WiFi/Bluetooth/FM ラジオモジュールというチップがあることが記載されています。このチップのFMラジオの機能をアクティベーションせよと言っているのでしょうか。
FMラジオを受診するんは現在の iPhone では、アンテナが適正に設計されていないという話もあります。確かに、最近まで発売されていた iPod nano はFMラジオが受診できましたが、イヤホンがアンテナ替わりをする役目を持っていました。イヤホンをワイヤレス化する方向になってきており Air Pods 等へどんどん変化していくことを考えると、FMラジオを受診するアンテナはどうするか?という問題はあります。

米国のワイヤレス団体である CITA は、FCC の意見に賛同せず、ユーザ側に様々な選択肢があると言うスタンスで本件を捉えています。CITAは携帯網を中心とした団体でもあるようなので、同じ電波であっても、ラジオではなく”パケットを使って欲しい側”の立場です。

Apple は、いくつかのメディアを通してiPhone 7、iPhone 8 はFMラジオを受診できるチップもなくアンテナもFMラジオを受診するように設計されていないとアナウンスしています。

iPhone 7 and iPhone 8 models do not have FM radio chips in them nor do they have antennas designed to support FM signals, so it is not possible to enable FM reception in these products.
iMoreより

つまるところ、利権からくる争いと考えると Apple は一種の利権争いのネタとして巻き込まれた形になるので、だんまりもしくは交戦的になる可能性もあります。常々 Tim Cook は Apple がユーザに寄り添うと言う観点で色々な場所で説明をしたり、Apple Watch が人命を救ったことを強調したりしてきましたが、今回のようなケースの場合はどう言う判断を強いられるのか興味深いです。

直接FMラジオのことには言及していませんが、現在の Tim Cook はこの一連の災害に対して、iTunes からの募金を呼びかけると言う動きのみに留まっています。

Our hearts are with Puerto Rico. La Isla del Encanto🇵🇷 will rise again. Please join us in supporting relief efforts: https://t.co/QLBMFOjaDG

— Tim Cook (@tim_cook) 2017年9月29日

Prayers for Texas and all those affected by #HurricaneHarvey. Join us in the relief effort by donating: https://t.co/QLBMFOjaDG

— Tim Cook (@tim_cook) 2017年8月27日

利権という角度で捉えるのは考え過ぎかもしれませんが。

FCC による Apple へのFMラジオチップのアクティベートに対するプレッシャーが強まっているようで


海の向こうでiPhoneを巡るFMラジオ搭載についての応酬が再び激化してるようです。あまり日本では取り上げられてなかったのですが、cnet japan でも取り上げたようで、少し騒がしくなるのでしょうか。

以前、当ブログでも”将来 iPhone がFMラジオ放送を受診するのか?“を書きましたが、この時発表された内容含めての論戦となってます。

FCC会長のAjit PaiはAppleに災害時に情報を伝えれる手段としてFMラジオが活用出来るようFMラジオの機能をアクティベートするよう再度呼びかけています。そして、FCC 公式サイトでも Apple を名指ししてFMチップをアクティベートするよう呼びかけています。

それに対して、ユーザからの呼びかけに Phill Schiller が twitter で回答しています。

It is not possible. iPhone 7 and iPhone 8 models do not have FM radio chips in them nor do they have antennas designed to support FM signals

— Philip Schiller (@pschiller) 2017年9月28日

iPhone 7 も iPhone 8 もFMラジオが使えるチップセットを載せてないし、FMラジオが受けれるようにアンテナも設計されてないとの事です。

上記の Broadcasting & Cable の記事を読むと、NAB (全米放送事業者協会)社長のゴードン・スミス社長までがこの意見に賛成をし出して一層 Apple への圧力を増している形です。記事を読むと、最近米国で起きたハリケーン「ハービー」「イルマ」「マリア」によって受けた被害が甚大で携帯網がまともに復帰出来ない状況を受けて、災害時の手段としてラジオの活用を謳っている様です。

2月の時は事業者の判断に委ねる形でしたが、急に発言を強め出したんですね。携帯網が復帰しない問題は確かに大きいのですが、この同じ状況下で電気はちゃんと通っているのでしょうか?結局電気なければ、ただの鉛の塊になるので、色々この発言の実態は気になる所です。他にも避難所に固定電話及び光回線が来てれば Wi-Fi を飛ばせば…なども考えれます。もちろんFMラジオは電波なので、Wi-Fi の接続制限の問題も関係無いですし、受診場所の制限もかなり無くなるのでメリットは大きいのですが、世界的な重要で言うとどうなんでしょうか?アメリカのニーズだけのようにも聞こえますし、それによってデバイスの価格がまた上昇するのも…とも思い。さらに不思議なのはAppleだけを名指しで批判しているんですよね。他のスマートフォンメーカーに対しては何も言わない状況にも何かを感じます。

Apple と FCC で応酬し合うのか、他のスマートフォンメーカーがこの動きを見て搭載するのか、広い目で見て興味深い一件となりそうです。

日本から見た Think different. 当時のApple Japan

元 Apple Japan の方が筆者となって Think different. 当時を日本からの視点で振替る記事が出ていました。

Apple の原動力『Think different.』からの20年を振り返る | cloudpack.media 増田 隆

Think different. は今も色褪せない見事なブランディングですよね。今の Apple を形づける礎ですね。その当時の日本の Apple 内での受け止め方、またその後について、当時の Apple Computer Japan (当時は Computer がまだ社命に着いてました)で Think different. キャンペーンの責任者だった河南順一さんのインタビューを交えた記事となっています。

なかなか日本の Apple の動きは知られる事がないだけに、当時を知る資料的価値のある記事でもあります。

写真:参照記事よりスクリーンショット

iPodがtouchを残して遂に販売終了

Appleは、2022年5月10日にiPod touchの在庫分のみで販売終了することをアナウンスしました。Apple Newsroom – 音楽は生き続けます

Apple has announced that it will end sales of iPod touch on May 10, 2022, with only a stock of iPod touch. Apple Newsroom – The music lives on

先週、iPod nano、shuffle の販売がひっそりと、しかし世間にはしっかりとわかった形で販売が終了しました。後は、店頭に在庫がある分を売りさばく感じだけとなっています。

色々言われてた iPod ですが、遂にお役目を終えたという事でしょう。ちょっと長い Apple ファンにとっては感慨深い物があると思います。
かく言う僕も先日第3世代 iPod の電池を交換し復活させたわけですが、やはりこの形には思い入れがありますし、シンプルに音楽を再生すると言う意味では、Apple らしさを体現した一つの製品でした。最後の方は iPhone とのバランスについて色々言われてましたが、それでも音楽という言葉でここまで生き延びた事そのものが凄かったなぁと思います。

iPod 3rd Generation

5万円にも満たないデバイスが、どん底の Apple を救うわけですから、本当不思議なプレイヤーであり、「白物」を流行らせたきっかけですから、偉大でもあります。その後のカラーバリエーションも、今に続く流れですね。
電池の持ちも、iPhone に比べたら長く、そういう点を気に入ってる人も多くいました。色々な意味で、音楽を身近にしたデバイスですね。ウォークマンの再来とはよく言われますが、CD という物理メディアを持たない、まだ高速セルラー網が整わないちょっと前の現代にフィットしたデバイスでした。

iPod という名前は、iPod touch のみとなりましたが、中身は iOS なので、音楽プレイヤーである iPod のベースとなったポータルプレイヤーを礎とした音楽プレイヤーは終了となりました。

Steven Levy / What changed the iPod?
iPod は、後期の製品よりも、登場初期の頃の話題や、裏のストーリーが面白く、それらに関しては少し古いですが2007年に初版が発売されたスティーブン・レヴィ著書の「 iPod は何を変えたのか?」が読み応えがあります。

既に主役は iPhone に移ってましたので、iPod の行く末について色々な噂の一つとなっていただけに、最後はひっそりとその姿を消しましたが、近年のコンピュータ業界を賑わせた一つのラインナップが幕を閉じたこととなります。

唯一 iPod という名前を冠した iPod touch はどうするんでしょうか?まだまだお役目ごめんというわけでは無いと思うのですが…。

Design by Apple in California

The Book "Design by Apple in California".

旧聞ネタですが、Appleから発売されている本”Design by Apple in California”を随分前(ほぼ発売後)に買っていました。

本書に関して僕が多くを語るよりもご本人(そう、Jony Ive)自ら語っているCasa BRUTUSの記事をご覧頂くことが一番このDesign by Apple in Californiaについて理解できるかと思います。
スティーブ・ジョブズに捧ぐ、アップル初デザイン本。ジョナサン・アイブ独占取材
発売と同時に記事になって出ていました。

この本には全てのApple製品が掲載されていて網羅されているわけではありません。彼らがこれはと思った製品が掲載されています。作った人たちが、色々な観点からエポックメイキングと思いこの本に記録されたわけですから、AppleによるBest of Bestとも言えなくもありません。完成まで8年の歳月をかけたようで、その想いたるやMacやiPhone同様さすがApple製品です。また、ただの製品を並べて撮った写真集ではありません。加工中の部材や、強度試験、金属加工を行うドリルなどの姿も収めた写真集となっており、読むと過程が見えて来るのもあり、勉強になります。

Design by Apple in Californiaを紹介しているサイトにもありますが、Jony Ivenによる言葉とともにAppleのデザインオフィスが登場するこのムービーは必見です。
https://youtu.be/CEW4D_CERkE

大変価値ある一冊ですが、お値段もそれなりで、サイズが2種類用意されていて、¥20,800(税別)と¥30,800(税別)となっています。元々デザイン書は高いのですが、それにしても…という声はあるかと思いますが、個人的には価値ある一冊かなと思います。
読んでみると、忘れていたデザインや機能、それにまつわるエピソードを思い出したりと、この本に収蔵されたプロダクトには、やはりそれなりの意味がある事がわかります。また、Appleデザインをまとめて俯瞰して見れるというのは、非常に勉強になります。

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エンタープライズページが全面更新されたAppleビジネスページ


21日夕方のAppleストアのメンテナンスは、Product REDのiPhone 7とiPadを中心にiPhone SEの容量が変化したりというのが目立った内容ですが、その更新と共に、エンタープライズのページ(ビジネスのページ)がごそっと様変わりしていました。今までmacOSはmacOSで、iOSはiOSでとそれぞれビジネスのページを用意していましたが、リニューアルされた今度はmacOS、iOSで分けるのではなく、ビジネスという一本の大きな分野でページをまとめるシンプルな構成のページになりました。


合わせて事例もCapital Oneというファイナス会社の事例が新たに加わっていますが、今までのiPhone、iPadにフォーカスした事例から、Macまでも対象範囲に広げた事例となっています。


近年iPhone、iPadによってAppleが積極的に手を出してこなかったビジネス分野ですが、今回遂にiPhone、iPad、Macのビジネスについて同じページで扱われるようになったので、Appleはビジネスページをより機能させようとしている事が読み取れます。
定期的に更新されて行く事例もより統合的な事例が出て来るのではないかと思われますし、新しい使われ方を見れるので楽しみです。