Campus2はApple Parkという名称でいよいよ4月にオープン

apple-park-photo-2-theater


Jobsが夢見た最後の大仕事Campus2と言われた新しいAppleのオフィスがApple Parkという名称で4月から従業員が入居する準備が整ったとのアナウンスがありました。1000人が収容できるシアターはスティーブ・ジョブズ・シアター(The Steve Jobs Theater)は、メタリックカーボンファイバーの屋根を支えるガラスのシリンダー構造を用いているようです。Tim CookやJony Iveがコメントを寄せていますが、更に珍しいことに、Jobsの奥さんLaurene Powell Jobs(ロレーン)のコメントが掲載されています。


“Steve was exhilarated, and inspired, by the California landscape, by its light and its expansiveness. It was his favorite setting for thought. Apple Park captures his spirit uncannily well,” said Laurene Powell Jobs. “He would have flourished, as the people of Apple surely will, on this luminously designed campus.”

スティーブはカリフォルニア州の広大な土地と光、風景(情景)からインスピレーションを受けて、いきいきとしていました。物事を深く考えるのに最適な場所でした。Apple Parkは彼の精神が息づいています。と、Laurene Powell Jobsは言っています。彼はこの明るくデザインされたキャンパスでAppleにいる人々と同じように、活躍したでしょう。

「スティーブは、カリフォルニアの陽光と広大な風景に、大いに刺激を受けていました。彼にとって、それほど大好きな環境だったのでしょう。Apple Parkは、彼の精神を神秘的なまでに体現していると思います。もし彼が生きていたら、Appleの皆さんがきっとそうするように、この輝くようなデザインのキャンパスで大活躍していたことでしょう」と、ローレン・パウエル・ジョブズは述べています。
(Appleプレスリリースより)

apple-park-photo-1-building-trees

Apple Parkはイギリスにある建築設計事務所Foster + Partners社と共に取り組んだオフィスです。生前Jobsが最後に公の前で果たした仕事がこのApple Park建設に当たってクパチーノ市議会でプレゼンした姿でした。

この仕事が一般的に我々世間が目にする彼の最後の公の姿です(2011年6月7日)。そこから6年、ついにその思いが完成します。今我々が見ているiPhoneを始めとするプロダクトにどれくらい彼の直接的な関与があるのかわかりません。ですが、このApple Parkは、Jobsが描いたオフィスです。当時のJobsの体調を考えると、このApple Park(当時はSpaceshipとも言われていた)をプレゼンしている姿、その言葉には彼の並々ならぬ思いを感じます。その、新キャンパスがいよいよ完成します。

http://images.apple.com/newsroom/videos/apple-campus/PR1356_prores422HQ-cc-us-_022017_848x480.mp4
Appleサイトへの直リンクですが、建設中のApple Parkのビデオです。

Apple Parkには、一般ユーザも利用できるApple Storeとカフェができる他に、従業員向けに研究施設、スティーブ・ジョブズ・シアター、フィットネスセンターがあり、広大な公園に果樹園、牧草地に池まであるようです。Apple Parkは以前から言われているように、100%の再生可能エネルギーがエネルギー源になり、屋上に設置されたソーラーパネルがエネルギーを作るだけでなく、年9ヶ月暖房や空調が不要になると予測される建物です。

昨年秋にアメリカに行った時に、Apple Store Infinite Loopにも行き、その帰りに建設中のApple Parkも隙間から覗いてみたわけですが、いよいよその姿がお披露目されるわけですね。スティーブ・ジョブズ・シアターが今後のプレスイベントの場となるのではないかと思われますが、記念すべき最初のイベントが何になるのか?それも含めてこのApple Parkの姿、ジョブスのプロダクト、Appleという会社のビジョンを表したような建物、エネルギーという視点でAppleが考えていることなど、まさにAppleを象徴する建物になることは間違いないだろうと思います。

2017.02.23更新
・日本語でもプレスリリースが出されました。

「スティーブのAppleに対するビジョンは彼の生きた時代をはるかに越えて、現在の私たちにつながっています。彼は、Apple Parkを今後何世代にもわたってイノベーションの拠点とすることを企図していました。職場とそれを取りまく緑地は社員にインスピレーションを湧かせ、環境に配慮してデザインされています。私たちが築き上げた建物は世界で最もエネルギー効率に優れたもののひとつで、新キャンパスは完全に再生可能エネルギーだけで運営されることになります」と、AppleのCEO(最高経営責任者)、ティム・クック(Tim Cook)

「スティーブは、活気あるクリエイティブな環境の創造と支援に多大なエネルギーを費やしていました。私たちは、Apple製品を特徴づけているものと同じ情熱とデザインの理念で、新キャンパスの設計、施工、建設に取り組んできました。最も先進的な複数の建物をなだらかな起伏の緑地と連結させることで、人々の創造、協力、協働の場としてふさわしい、開放的な環境を生み出すことができました。Foster+Partnersという並外れた建築デザイン会社と何年にもわたって緊密に連携できたことは、私たちにとって大変幸運なことでした」Appleの最高デザイン責任者、ジョニー・アイブ(Jony Ive)

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください