ShakeというソフトウェアがAppleから消えて久しいですが、その存在が最後に確認されたのが2009年7月の終わりでした。Shakeはノードベースのコンポジットソフトウェアで、Nothing Real社が作ったソフトを買収する形でAppleのラインナップに加わったソフトウェアでした。当時は、まだMac(PCも)を使った映像制作、ノンリニア編集という世界はまだまだ今ほどこなれていない中で、Appleも積極的に映画・ビデオ業界に表立って関与していた時代だった(現在関与は続けているけど、目立たない形で動いている)。
33万円していたソフトもShake4.1で62,000円に突然値下がり、しばらくして開発終了のアナウンスが流れました。かなりショックでしたが、次の世代のコンポジットソフトウェアを開発する(噂にはコード名Phenomenonと呼ばれていたとか)という話に胸をときめかせて待っていましたが、その姿はその後も見ることがなく…。
そんなShakeの開発時のメモがFlickrに公開されていました。なんとびっくり。メモの日付は1998年。まだAppleに買収される前の話の時のです。初期のGUI実装のメモのようです。貴重な資料が公開されているのは嬉しいですね。そしてこの資料を公開している方Ron Brinkmannさんのブログもありました。Shakeを開発された人ですね、Apertureにも少し関与されたようで。
Shakeはまだまだ使用に耐えるソフトだと思います。我が家ではMavericks上でもしっかり動いてくれています。
表舞台から消えて4年が過ぎますが、その設計思想は未だ褪せることがありません。
Shake Design Scans, a set by ronbrinkmann on Flickr.
Via Flickr:
Original design sketches for Shake, circa 1998